BT032:体験を書けば読者が増える

カテゴリー: 届ける技術
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「おもしろい」と思ってもらえるブログにはたいてい、書き手の人間味が感じられるものです。

文章のうまさとは別に、行間から垣間見える俗っぽさに親近感を覚えるからでしょう。親近感が一切排除された、たとえば「教科書」にはあまり「おもしろさ」は感じられないのです。

ここで言う「おもしろい」とは、読者を笑わせるものでは必ずしもありません。ずっと忘れていた何かを思い出させたり、ある特定の行動を起こしたくさせたり、といった効能をもたらすこと。それが「おもしろい」だと思うのです。

おもしろい本というのは、事例がおもしろいのです。読者にとって共感の余地があり、「自分でも真似してみたい」と思わせる共鳴のシグナルが埋め込まれているのです。

たとえば、以下はダイエットに取り組んでいる人にとっては気になる事例ではないでしょうか。

ジャレドは体重のことで真剣に悩んでいた。大学二年で体重は193キロ。シャツのサイズは大型サイズ専門店でも最大級のXXXXXXL、ズボンはウェスト150センチだった。

ジャレドの父親はインディアナポリスの開業医で、何年も前から息子に体重管理をうるさく言っていたが、効き目はなかった。あるとき、医学部進学予定のルームメートがジャレドのくるぶしの腫れに気づき、浮腫ではないかと言った。診断は正しかった。血液が十分な量の液体を運べず、体内に液体がたまる症状が浮腫である。糖尿病や心臓病につながることも多く、へたをすれば若くして心臓発作を起こす。ジャレドの父親は、今の体重と健康状態では35歳まで生きられないとジャレドに言った。

12月に病院に行ったジャレドは、春休みまでに減量すると心に誓った。彼は「7アンダー6」キャンペーンを見て、ターキーサンドイッチを食べてみた。その味が気に入った彼は、自己流のサブウェイダイエットを考案する。昼食には長さ30センチの野菜サンド、夕食には15センチのター機サンドを食べるというものだ。

「サブウェイダイエット」を始めて3ヶ月たった頃、ジャレドは体重計に乗った。150キロ。サブウェイの食事で、3ヶ月に40キロ以上も減量できたのだ。彼はさらに数ヶ月間、このダイエットを続けた。体調が回復するとすぐ、できるだけ歩くようにした。通学にはバスを使わず、デパートでもエスカレーターに乗らずに歩いた。

ジャレドの減量は、米国中に知られるようになる。きっかけは、1999年4月付のインディアナ・デイリー・スチューデント紙に載ったある記事だった。筆者はジャレドの元ルームメートのライアン・コールマン。彼は、減量したジャレドを見かけたとき、誰だがわからなかったという。

『アイデアのちから』p.294

話はこの後も続きますが、いったん切り上げます(気になる方は本書をどうぞ)。

ここまで読んだだけでも、かなり「サブウェイダイエット」が気になってきているのではないでしょうか。

先の文章には「サブウェイダイエットはおすすめなので、ぜひやってみてください」という直接的なメッセージはふくまれていません。

それにも関わらずグッと来てしまうのは、そこに共感の余地があり共鳴のシグナルが埋め込まれているからです。

そのカギとなるのは体験です。

長くなってきたので結論に急ぎましょう。

格好をつけたり、説得力を身につけたりといった努力よりも先に、自らの体験をありのままに書く。

それだけで、少なくともその体験に関心のある人には十分に魅力的な文章になります。

たとえば、以下は文字通り書き手の「わからん!」という発端からこれを解決するまでの体験がベースになって書かれています。

MacBook Airのキー操作がわからん!Windowsユーザーが戸惑うショートカットキーまとめ(チートシート付) | Chrome Life 

筆者は、前回の記事で「Macで十分やっていける」と断言したのですが、さっそくハマってしまいました。

「MacBook Airのキー操作がわからん!」

Macにスイッチして最も戸惑うのがキー操作です。

普段使っているWindowsだと何気ない操作でも、Macだと操作方法が異なるので、やり方がわからなくてハマるケースが結構あります。
まわりにMacユーザーがいれば教えてもらえるのですが、筆者のように周りにMacユーザーがいない場合は自分で調べるしかありません。

そこで今回は、WindowsユーザーがMacにスイッチした際に覚えるべきショートカットキーをまとめてみました。

同じように「わからん!」と思っている人には「おもしろい」と感じられる記事でしょう。

参考文献


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