そこで必ずと言っていいほど質問されるのが、「早起きって、辛くないですか?」というものです。
確かに最初は辛いかもしれませんが、習慣化してしまえば全く苦にならず、むしろ楽しいものですよ、と答えています。
それでもやはり、今まで夜型だった方にとって早起きは「未知の世界」。しかも自分で「早起きしたい!」と思ってするのではなく、「会社の方針だから、仕方がなく早起きしないと」という方にとっては、とんでもなくハードルが高いものなのかもしれません。
そこで今回、「早起き=辛い、苦しい」というイメージを少しでも和らげるべく、早起きに対する3つの誤解についてお伝えします。
- 誤解1:早起きすると、睡眠時間が減る
- 誤解2:早く寝ようと思っても、目が冴えてしまって眠れない
- 誤解3:毎日一定の時間に起きなければ、体内時計のリズムが狂うので身体に良くない
誤解1:早起きすると、睡眠時間が減る
早起き → 睡眠時間が短い → 眠くて生産性が下がる
と連想されることが多いのですが、私は「睡眠時間を削って早起きをしましょう」と提案しているわけではありません。活動時間を朝にシフトし、邪魔が入らない時間で、前向きにじっくり考える時間を作りましょう、という提案です。
単なる活動時間のシフトだと思えば、なんとなく気持ちがラクになるのではないでしょうか。時差ボケをリセットするような感覚です。
また、「早起きすると、眠くないですか?」と言われることが多いのですが、早起きしてもしなくても、起きるときは誰でも眠い。それは、朝型だろうが夜型だろうが変わりませんよね。早起きだからって、特別に眠いわけではないのです。
誤解2:早く寝ようと思っても、目が冴えてしまって眠れない
早起きしよう!と思うと、まず早く寝よう、と心がける方が多いです。私が主催する早朝グルメの会は朝7時開催ですが、参加者の中には「この会に参加するために前日20時にはベッドに入ったけど、結局眠れなかった」という方もいらっしゃいます。
そもそも、普段夜更かしの人が次の日早く起きようと思っていきなり20時ごろベッドに入っても、絶対寝られるわけがありません。眠ろう眠ろう、と思うこと自体がストレスになり、早起き自体にさらに苦手意識を持つことにもなりかねませんよね。
ですから、まずは「早寝早起き」でなく、「早起き早寝」を心がけましょう。最初は眠くても、とにかく10日くらいは早起きをしてしまうのです。早起きをしていれば、確実に夜は眠くなります。
「早起き早寝」については、以前詳しく記事にしたのでこちらもご覧いただけると幸いです。
» 参考記事:シゴタノ!「夜型から朝型への切り替えは「時差ぼけリセット方式」で強行する」
誤解3:毎日一定の時間に起きなければ、体内時計のリズムが狂うので身体に良くない
こちらは賛否両論あるかもしれません。あくまでも私の経験から、ということで言うと、毎日一定の時間に起きる、と決めるより、毎日一定の睡眠時間を確保する、と決めたほうが一日のパフォーマンスは上がります。
もちろん、大体の目安となる就寝時間、睡眠時間はあったほうが良いです。私も普段は23時就寝、朝4時起床を目安としています。しかし、飲み会があったり、仕事が忙しかったりで、その通りに行かないことも多々あります。
夜寝るのが遅くなっても一定の時間に起きるべき、という方も多いですが、例えば午前1時に寝て、朝4時に起きたとしたら、せっかく早起きしても眠くて使い物になりません。
だから私は、「5時間」という睡眠時間は死守しながら、起床時間は臨機応変に対応するようにしています。
とはいえ、長年朝4時起きをしているので、いくら眠るのが遅くても一度は4時に目が覚めてしまうことは多いのですが、それでも、戦略的に二度寝するようにして「朝4時に起きてしまったことにより、眠すぎて一日が台無しになる」という事態を避けるようにしています。
このように、ガチガチに「何が何でも早起き」ではなく、ある程度ゆるさを保ちつつ早起きを続けることで、
「早起き=辛い」
が
「早起き=楽しい」
に変わるきっかけになればいいな、と考えています。
まずは気軽に試してみてくださいね!
Follow @ikedachie
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「朝」の時間の使い方に限らず、じっくり、腰を据えて自分のブレない軸をつくる方法を、実体験盛りだくさんで書いています。公式サイトもございますので、良かったら見て下さいね。公式サイトでは、無料で前書きをダウンロードできるサービスを行っています。
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▼池田千恵:
前向き早起きエバンジェリスト。朝を有効活用してビジネスの基礎体力をつける「Before 9(ビフォア・ナイン) プロジェクト」主宰。