仕事のスピードをアップさせるタイマー選び

カテゴリー: ツール紹介

『スピードハックス』では、キッチンタイマーを活用して仕事のスピードをアップさせる方法をご紹介していますが、タイマーにもいろいろな種類があります。それぞれ特徴と使い勝手を理解することで、よりいっそう仕事のスピードをアップさせることができるでしょう。

ということで、Amazonで入手可能な7つのタイマーを1週間ほど実際に仕事で使ってみました。

ラインナップ

今回ご紹介するタイマーは、以下の7機種です。左端は大きさの目安として置いたiPod nanoです。iPod nanoのサイズはこちらの写真をご覧いただくとイメージがわくと思います(Steve Jobsの体型を割り引いて…)。

  

iPod nanoの右隣から時計回りに1つずつ、自己紹介。

 1.DRETEC カード型デジタルタイマー 「バイブガード」 ブルー T-155BL
   

 2.DRETEC キュービック デジタルタイマー ブルー T-146BL
   

 3.A&D デジタルタイマー AD-5701
   

 4.DRETEC 時計付タイマー クリスタル T-134SV
   

 5.TANITA バイブレーションタイマー24時間計 クイック TD-370
   

 6.TANITA 時計付長時間タイマー ホワイト TD-375-WH
   

 7.DRETEC ダイヤルタイマー 60分計 T-303BL
   

今回は、これら7つの機種について、以下の9つの視点でレビューしてみます。

 1.通知方法のバリエーション
 2.カウントアップ(ストップウォッチ)機能
 3.自立する/しない
 4.マグネットつき
 5.時計機能つき
 6.キーロック機能つき
 7.プレアラーム(予鈴)機能つき
 8.テンキー/時分秒キー/10分・1分・10秒キー
 9.最大計測時間

1.通知方法のバリエーション

まず、タイマーのキモである通知方法ですが、大きく分けると次の3つがあります。

 1.音で知らせる
 2.バイブで知らせる
 3.光で知らせる

1の「音で知らせる」のは最もポピュラーな通知方法。2の「バイブで知らせる」は、音が気になる場所や音が出せない状況では有効です。3の「光で知らせる」は珍しいタイプですが、聴覚でも触覚でもない視覚という空白地帯に着目したという意味では、新しいといえます。

» 音に加えて、バイブで知らせる:
  
 
» 音に加えて、光で知らせる:
  

ちなみに、バイブのみ、光のみ、といった切り換えも可能です。上記以外は、音のみということになります。

  

2.カウントアップ(ストップウォッチ)機能

タイマーですから、セットした時間がゼロになるまでカウントダウンしていくわけですが、「ついでにカウントアップもおまけしておくよ」ということでストップウォッチ機能がついている機種もあります。

これは、大きく次の2つのタイプに分けられます。

 1.単独で機能する(普通のストップウォッチ)
 2.カウントダウン終了後(=ゼロになった後)、引き続きカウントアップ

2は作業ごとに最適な作業時間を知りたい場合に役に立ちます。

例えば、セットした時間が過ぎてもそのままキリのいいところまで作業を続けることで「何分オーバーしたか」という超過時間を把握することができます。この超過時間に当初セットした時間を加えた合計時間が本来その作業に必要な時間であった、ということになりますから、次回以降の同じような作業の時間を見積もるうえの参考になるでしょう。

もちろん、タイムアップ直後に手動でストップウォッチを起動する手間を厭わなければ、ストップウォッチがついている機種で事足りるともいえます。

なお、以下の機種は3種類の時間をセットして、同時にカウントダウンできるため、例えば、甘め・普通・厳しめ、という3パターンを同時に試すこともできるでしょう。
  

» 単独ストップウォッチ:
  

» カウントダウンのちカウントアップ:
  

ちなみに、以下の機種は、通知音と同じサウンドが鳴ったままカウントアップが続きます(60秒たつと、無音カウントアップに移行)。使ってみた実感としては、けたたましいためにすぐに止めたくなります(汗)。
  

また、以下の機種は、通知音とは別のいくぶん耳に優しいサウンドが60秒間続き、その後は無音でカウントアップが続きます。こちらは、何とか放っておけるレベルの音かな、という感じです。
  

3.自立する/しない

背面にスタンドがついている機種は、立てることができます。

  

ちょっとしたことですが、PC作業がメインである場合には意外と役に立ちます。ディスプレイの脇に置いておくことで、ちょっと視線をずらすだけで、残り時間がわかるからです。

また、時計機能がついた機種であれば、平時はデスクカレンダー&ウォッチとしても使えます。

  

立てられない機種は、必然的に机上に平置きになってしまうため、残り時間を確認するために姿勢を変えたり、手に取ったりといった余計なワンアクションが必要になってしまいます。こういったノイズはないに越したことはありません(タイムロスにもつながります ← もはやアスリートの心境)。

» 自立する:
  

なお、スタンドはクリップを兼ねているものもあります。

  

会社の入館証代わりにするといいかもしれません。受付で手渡されたら胸ポケットにつけて、すわ、タイマーのカウントダウンを開始。アラームが鳴る前に交渉を終えなければなりません。

・・・次にいきます。

4.マグネットつき

自立しない機種でも、マグネットがついていれば壁面などに固定できます。

»マグネットつき:
  

5.時計機能つき

「タイマーなんだから、ついでに時計機能もおまけしておくよ」ということで、デジタル時計がついている機種もあります。どの機種も“デュアルCPU”のマルチタスクです。すなわち、カウントダウンしながら時計モードに切り換えてもカウントダウンは裏で進行します。

そして、「時計もつけたんだから、アラーム機能も持ってけ」ということで目覚まし時計としても使える機種もあります。

さらには、「アラームがあるんだから、スヌーズもあったほうがええやろ」という心配りのある機種も。

» カレンダー機能つき:
  

» 時計機能つき:
  

» アラーム機能つき:
  

» スヌーズ機能つき:
  

6.キーロック機能つき

意外と見落とされがちなのが、キーロック機能です。僕自身の経験談ですが、以前セミナーでグループディスカッションをするために、グループの数だけキッチンタイマーを持って会場入りしたことがありました。その際、紙袋に10個のキッチンタイマーを入れて運んだのですが、移動中の電車の中で誤作動したタイマーが鳴り始めまして…(以下略)。

キーロック機能があれば、安心ですね。側面にロックスイッチがあるものと、

  

キートップをカバーするものがあります。

  

» キーロック機能つき:
  

7.プレアラーム(予鈴)機能つき

セットした時間が長い場合は、いきなり「タイムアップ!」と宣告されるよりも「残り5分だよ〜」といった“巻き”を入れてもらった方がいい場合があります。

例えば、僕自身は毎日のようにSkypeミーティングをしているのですが、アジェンダごとに「これは10分」「これは8分」と細かく時間を設定しています。プレアラームが鳴ることで「そろそろまとめに入りますかね」というキューとして活用できるわけです(これは本当に助かっています)。

今回ご紹介している機種のうち、プレアラーム機能がついているのは2機種ですが、いずれも次のような仕様になっています。

 ・セット時間が5分間を超える時は、10分前と5分前にプレアラームが鳴る
 ・アラーム音は「ピッピッ」という軽いもの

#ライトニングトークなどはもともと3分や5分と短いですから、いきなり終わりを告げられてしまうわけです。

» プレアラーム機能つき:
  

ただし、例えば「15分だけ仮眠をしよう」という場合の目覚ましとして使おうとすると、プレアラームが邪魔になりますから注意が必要です。

8.テンキー/時分秒キー/10分・1分・10秒キー

時間をセットする際の数字の入力方法は各機種それぞれですが、大きく分けて次の3種類があります。

 1.テンキー
 2.時分秒キー
 3.10分・1分・10秒キー

テンキーは文字通り0〜9まで10個のキーがついています。一見よさそうですが、キーが多い割には使い勝手は微妙です。例えば、「5秒」をセットする場合は「5」とワンストロークで済みますが、「3分」を指定する場合は「300」(3ストローク)、「15分」だと「1500」(4ストローク)と手間が増えてしまうのです。

また、時分秒とそれぞれ分けてセットできるタイプでも、「15分」などは「分」キーを15回押す必要が出てきます。

そこで、折衷案として「10分・1分・10秒」という3つのキーのついたタイプがあります。「15分」は「10分」キーを1回、「1分」キーを5回、合計6ストロークで済みます。

いずれも一長一短があるため、どれが一番かは決められないのですが、個人的には「10分・1分・10秒」が感覚的には使いやすい気がしています。あとは「よくセットする時間をセットしやすいもの」という基準で選ぶとよいでしょう。

 ・「4分20秒」とか「18分」という細かい指定が多いなら「テンキー」
 ・「2時間」とか「4時間」という時間単位の計測が必要なら「時分秒」
 ・「1分自己紹介」とか「10分スクワット」が定番なら「10分・1分・10秒」

といった具合です。

» 1.テンキー:
  

» 2.時分秒キー:
  

» 3.10分・1分・10秒キー:
  

なお、番外として、ダイヤルインタフェースもあります。これは、もろにキッチンタイマーという感じですが、計測中はずっと

 「コチコチコチ…」

と時限爆弾風の音が鳴り続けるので、スリル満点です。のっぺりとしたデジタル表示と違い、視覚的に少しずつ追い詰められていく緊迫感はアナログならではといえるでしょう。

» ダイヤル:
  

9.最大計測時間

最後に、最大計測時間を比較しておきます。最長100時間弱から最短60分というレンジがあります。用途と目的に応じて選ぶとよいでしょう。以下、長い順に並べています。

» 99時間59分59秒
  

» 23時間59分59秒
  

» 99分99秒
  

» 99分50秒
  

» 60分
  

▼関連:
ブラウザのタブでカウントダウンしてくれるお手軽タイマー(IDEA*IDEA)
時間をスライスするツール 

 ▼REVEX デジタルプログラムタイマー
 

これは、照明器具などを指定した時間に点灯・消灯させることができるツールです。ONにしたい時刻とOFFにしたい時刻のセットを8セット分登録することができます。曜日のパターンも選べます。

例えば、平日は毎日18:00に点灯、6:00に消灯、土日は21:00に点灯などのプリセットができます。

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