そのために工夫していることについて書きます。
前提は、
- iPhoneとiPadのKindleアプリを使う
- たすくまを使う
です。
なぜ、読めないのか?
Kindle本は、紙版の本と違って物理的な存在感が薄いため、積ん読率が異様に上昇します。
どれもこれもいますぐ読んでしまいたいのに、ライブラリを開くと、自分で買ったはずなのに、無限にスクロールするのではないかと思えるくらいのおびただしい数の未読本に圧倒され、すぐにアプリを閉じたくなります。
そんなことは不可能なのにどこかで「全部読もう」と思っているためです。
アプリを閉じたくなるのは「全部読めないなら、もう読まない」と拗ねているのでしょう。
全部読めなくても、少しだけなら読めます。
少しだけでも毎日読んでいればいつか読み終わります。
問題は毎日欠かさずに読めるかどうか。
ということで、
最初に「少しずつ」の工夫、次に「欠かさず」の工夫の順に書いていきます。
少しずつ読み進めるための工夫
ステップ1.ライブラリの設定
以下のように設定しています。
- 表示:グリッド
- 並べ替え:最近開いた本
ステップ2.読みたいと思っている本をダウンロードする
逆に「当面はいいかな」という本は「端末から削除」。
ステップ3.「ダウンロード済み」を表示させて、一番下にある(最も以前に開いた)本を開く
ここまでで準備完了。
あとは、
- 開いた本を何ページか読み進める
- ライブラリに戻る
- 再び一番下の本を開く
これを決めた時間(10分とか15分とか)ひたすらくり返します。
※リスト表示ではなくグリッド表示にしているのは早く一番下にたどり着けるからです。
「少年ジャンプ」みたいな読み方
面白い本は何ページでも読みたいだけ読んだらいいのですが、あえて中途半端なところで切り上げて次の本に進むのがおすすめ。続きが気になり、次にその本が回ってきたときの喜びが増すからです。
取っかえ引っかえ同時進行で複数の本を読み進めることになります。僕自身は50冊くらい並行して読み進めています。
いろいろなジャンルの本をちょっとずつ楽しむ、「少年ジャンプ」みたいな読み方。
読み進めるうちに「この本はうまく乗れないかも」という本が出てくるので、その本は次回からはスキップします。
しばらく続けていると、スキップする本が一番下に滞留し始めるので、ある程度溜まったところでいったん「端末から削除」しましょう。「少年ジャンプ」でいえば、“連載の打ち切り”ですね…。
“工程”が短くなるので、ローテーションが速く回るようになります。
イス取りゲームの要領です。
“空き”ができれば新しい本を迎え入れる前向きな気持ちが生まれます。自己肯定感が向上し、躊躇なく新刊を買えるようになります。
新しい本を買ってダウンロードすれば、自動的にこのローテーションに入ります。
ローテーションに入りさえすれば、一度も開かずに積ん読になる事態を避けることができます。
ローテーションを回し続ける限りは。
iPhoneで読む本とiPadで読む本を分ける
Kindle本には大きく分けて次の2種類があります。
- リフロー形式(文字サイズの変更ができる)
- 固定レイアウト形式(文字サイズの変更ができない)
たとえば、コミックは固定レイアウト形式なので、iPhoneだと読みにくいです。拡大と縮小をくり返せば読めますが厳しい…。
逆にリフロー形式の本をiPadで読むのは問題はありませんが、何か損をしているような気分になります。ツインルームに1人で泊まっているような感覚…。
なので、リフロー形式の本はiPhoneで、固定レイアウト形式の本はiPadで、それぞれ読み進めるようにしています。
iPhoneではリフロー形式の本だけを、iPadでは固定レイアウト形式の本だけを、それぞれダウンロード。
これで、iPhoneとiPadそれぞれ独自のローテーションが組めます。
欠かさず読み進めるための工夫
たすくまに「テキストKindle読む」(iPhone)と「イラストKindle読む」(iPad)というデイリーのリピートタスクを作り、毎日実行しています。
テキストとイラストは文字数が一緒かつ韻を踏んでいるので採用した名前です。
いつ読むか?
読書は重要度は高いものの緊急度は高くないので、仕事が忙しくなると真っ先にやらなくなります。
そこで、テキストKindleはトイレ(大きい方)、イラストKindleは入浴(iPadを持ち込むので)とそれぞれ重ねています(リピート順でそれぞれ直後に配置しています)。
トイレも入浴も毎日欠かさず行うので、自動的にそれぞれのKindle読書も抜かりなく行われるわけです。
入浴時は、20分の温浴タイムを設けているので、この時間でイラストKindleを読んでいます。
バスタブを出て体を洗っている間は映画やドラマを観ています)。
いまや、トイレに行けば自動的にiPhoneのKindleアプリを開くようになり、お風呂でお湯に浸かれば自動的にiPadのKindleアプリを開くようにまでなりました。
おすすめのKindle本
この読み方を始めたことで、数年前に買ったKindle本も改めてしっかり読めるようになり、日々発見の連続です。
そんな中でおすすめの本をご紹介します。
固定レイアウト形式
2012年の本ですが、こういう本を不朽の名作と呼ぶのではないでしょうか。「今すぐ買ってもらうためのコンテンツの作り方」、「断りようのない依頼メールの書き方」、「続きが気になる文章の書き方」、「Excelで商品説明を量産する」、「ニーズを分類してSEO見出しからあらすじを考える」、「Googleアナリティクスで書くべき記事を見つける」、「Googleトレンドで見出しとあらすじを考える」などなど、実践的かつすぐに使えるテクニックがふんだんに紹介されており、ウェブで文章を書く人には必読かと。
マンガ化すれば分かりやすくなるわけでは必ずしもないのですが、本書はマンガ化したからこそ理解が深まるという典型例。たとえば、スループット、在庫、業務費用の関係はマンガならひと目で理解できます。この本を読みつつ「書く時間」がボトルネックになっているのだな、と改めて現状分析ができました。
リフロー形式
初めて買ったのは1994年(大学3年)の夏でしたが、書き込みと付箋の多さに読み返しが困難になってきたので、改めてKindle版を買いました。
人気Podcast番組「バイリンガルニュース」のMamiさんの本。ゆるふわなエッセイかなと思いきや、硬派だったり正論だったり緩急がナチュラルでいろいろと発想が刺激されます。
シリーズそれぞれに発見があって面白いです。Case 4が楽しみ(いずれもKindle Unlimited対象です)。
▼Tak.さんの本がたくさん