「長期計画」とは何か

カテゴリー: 書評

なかなか手が付けられないタスクの1つに「長期計画」があります。これは、他の先送りタスクと同様に「具体的に何をすれば終わりになるのか」が明確になっていないためだと考えられます。

では、何をすれば「長期計画」をしたことになるでしょうか?

これについて、『ライフハックス─鮮やかな仕事術』では以下のように解説されています。

 ●もっとも大事なのは「見通し」を立てること
 ●見通しがはっきりしていれば、始めることができる
 ●「見通しを立てる」とは、計画を細かく砕くこと

ということで、以下のようなツリーマップを作成することが提案されています。

この例は、「押し入れの掃除」についての長期計画です。

思いついたものを次々と書き出していき、それぞれごとに何をすればよいかをぶら下げていくという手順を繰り返していくことで、何をすればよいかが明確になります。そして、いくつかのカタマリ単位で手を付けていくことができます。例えば「今日は衣装ケースの整理をしよう」といった具合です。

これは、結果として「計画を細かく砕く」ことになります。

掃除といえば、「お掃除大好き化計画」でも「掃除をレイアウトする」というエントリーがありました。同じようにマップを描いているのですが、こちらでは掃除をする箇所を見取り図に配置して、具体的にどこを掃除すればよいかが一目で分かるようにしています。

なぜ、マップにしたがるかというと、文字の羅列であるリストだと、私の場合、見る気にもならないのがわかっているからです。
リストの数が多くなると、なおのことです。
絵にすれば、ちょっとはおもしろいかなあ〜と思いました。

「頭の中のもやもやをすべて棚卸する」という場合なら、洗い出し切ることが目的なので、ツリー形式やマップ形式で整理せず、とにかく思いついたものをどんどん箇条書きに書き出していく方が良いでしょう。

一方、今回のように、何らかのゴールが明確になっている作業においては、やるべきことをツリー形式で整理することで、

 1.たくさんの小さなタスクがグループごとに束ねられる
 2.見通しが良くなる
 3.何をすれば良いかが大づかみで掴めるようになる

わけです。

グループ分けは、「掃除すべき場所」や「同じ種類のモノ」という目に見える基準のほかに、「すぐやる」「あとでやる」「いつかやる」という時間軸を基準にしても良いでしょう(メールの振り分けはこの方法で行われていることが多いと思います)。

ということで、長期計画とは、やるべきことをグループごとに分類すること、と言えそうです。

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