この「思いつく」と「やろう」の橋渡しをしてくれるのがメモです。言い換えれば、メモしておかないと「思いつく」は生きながらえることができず、アドリブで動くことを余儀なくされてしまいます。
もちろん、アドリブが良くないわけではありませんが、「思いつく」ことによって開ける、「周到に準備された可能な限り全部入りの理想に近い展開」は相対的には期待しづらいと思うのです。
要するに、常にイチかバチかの出たとこ勝負になってしまいます。
一方、メモがあれば次のような展開が期待できます。
メモ → タスク → 記録 → メモ → …
- 思いつく
- メモする
- メモを読み返す
- タスクが立ち上がる
- やってみる
つまり、メモのいくつかがタスクに成る。
将棋の「成り」のごとくです(ちなみに英語では「成る」ことを promotion(昇格)と呼ぶそうです)。
アイデアがタスクに昇格するわけです。
さらに、タスク化したものを実際にやってみた結果を記録に残しておくと、これが次の「思いつく」のタネになります。
記録しておくことで、後から読み返すことができ、そこから何かを「思いつく」のが容易になるでしょう。
かくして、
- メモする
- メモを読み返す
- タスクが立ち上がる
- やってみる
- 記録する
- 記録を読み返す
- 思いつく
- メモする
- :(以後、繰り返し)
というループが生まれます。
Inspired by:
奇妙なことに、同じ場所に並べておき、その位置を変えることで扱い方を変えるという操作を通すことで、それらが別の物である、という認識が立ち上がります。実際は、同じものの性質が変異しうる認知が生まれます。
何かは「タスク」になり、「タスク」は何かになります。