この本を一言にまとめるとするならば「質より量より更新頻度」です。しばらくはこれを守ってブログを書き続けることがどれほど大事かが、立花さんの成果のすべてにつながっていくのです。
記事のレベルのことも、文章量のこともまったく考えなくていいから、とにかく好きなことをブログにアップするという習慣を身につけるのが、何より大事だと説かれています。「質より量より更新頻度」というのが立花さんの金言なのです。
極めて多くの人がこのメッセージに勇気づけられて、行動を起こすでしょう。
しかし、そうできないという人も少なくはないと思います。
このメッセージは簡単なようで、そう簡単ではないところがあります。
私はブログを長くやっているからよくわかりますが、これは簡単ではないのです。
この本を一読して、私が真っ先に考えたこと
いくら好きでも、あまりにつまらないことをネット上に公開するというのは、想像以上にはばかられることですし、また、誰も何の反応もしてくれないブログを100日も続けているうちに、ぜんぜんブログなど書きたくない日がいつか必ずやってくるものです。
立花さんがブログを書いてきたのは100日やそこらではありません。2008年暮れからずっと書き続けていて、もう10年にもなるのです。
しかも1日1記事ではありません。日に数本、連日アップしているのです。うんと少なめに見積もっても1000日を超え、記事総数5000記事以上です。
これが「質より量より更新頻度」なのです。
人は文章を書く難しさというものを、その「質」と「量」のことだと思っています。それはある程度まで正しいのですが、それが取り除かれさえすれば「簡単に書ける」と思うのは正しくありません。
文章が下手で良いから、長くなくて良いから、そして読まれなくても気にせず、とにかく好きなことをブログにアップするというのは、一見非常に「簡単」なように見えます。そんな簡単なことを習慣化すれば、都心と首都圏に二軒も家を建てられるまでになるのなら、と思うのももっともです。
しかしそれを100日間続けて、PVが100くらいで収入も100円くらいだったらどうでしょう?
せいぜい365日、つまり1年間でも、できるでしょうか?
この本を一読して、私が真っ先に考えたのは、そのことでした。
そんなに好きなことが、私にあるだろうか?
一年も二年も三年も、飽きずにあらゆる情報を摂取して、そのことを書き続けていられるほど好きな事って、あるんだろうか?
この点さえクリアできるなら、本書の250ページ以上に及ぶ「ブログの認知度を上げていくありとあらゆる方法論」がおそろしく役に立つでしょう。
「質より量より更新頻度」以後に説明される膨大な情報を役立てるには、なによりも「無反応な状態にさらされ続けてもまったく変わらず没頭できること」を見出すことです。
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