「やるべきこと」と「やりたいこと」のバランスを取る

カテゴリー: とらえなおす

must-want

ビジネス書では古典的なテーマです。

やるべきこと(MUST)で精一杯の中、やりたいこと(WANT)に割くエネルギーと時間をどのようにして確保するか?

しばしば、MUST DO LIST と WANT DO LIST を分けて作るようにというアドバイスが載っています。

ここから早くも悩んでしまう人がけっこうでます。

重なるのです。

たとえば仕事の中には「やりたい仕事」というのも1つくらいはあったりします。
でもそれは仕事なのですから当然「やるべき仕事」でもあります。
そういうのは、MUSTなのかWANTなのか?

それに、「やりたかった仕事をついにできるようになった!」としても、そのすべてをやりたいとは限らないものです。

情熱が足りない?

「いつか本を出したい!」

そう念願していた人がついに本が出せるようになったとして、「でもゲラの校正はとてもイヤだ!」ということは、あり得ることです。

そんなときありがちな意識改革理論を唱えることもできます。

「本を出すというとてもやりたかったことがやれるのだから、その中に含まれる辛いことも好きにやれるはずだ。でなければそれだけの情熱がないのだ」というようなものです。

唱え出す人のオリジナリティがまったく感じられない、とても退屈な理屈です。

そもそも重ならないものに割けるだけのエネルギーも時間もない!

先ほどのベン図には実は嘘があります。

もう一度見てみてください。



現実の時間の大部分は、WANTとMUSTがほぼ重なった部分で構成されているのです。

睡眠や食事が好きでもないのにMUSTだからやっているという人は少数派でしょうし、たとえそうでも、肉体によって「好きにさせられる」ものです。トイレをギリギリまで我慢してみればこのことはすぐわかるでしょう。

もしかすると会社はイヤでイヤでたまらないかもしれません。そういう人にとっては、ベン図は、大きなMUSTと、他は重なった部分、となります。WANTは新月のように細くなっているでしょう。

それでもWANTがまったく消えてしまうと、精神的なバランスがとれなくなります。ですから、WANTを広げる努力はかかせません。そのために必要なのはとにかく

この2つを比較できるような形にして用意することです。

私は上記2つのリストを分けています。MUSTだけLISTはNozbeというツールを使い、WANTだけリストはWunderlistというサービスを使っています。

そして、重なっているところを管理しているのが「たすくま」です。

起きている時間の90%以上は、たすくまを見て過ごしています。そして、何とか時間をやりくりしてNozbeすなわちMUSTのリストを見て、それは仕方がないから処理するのです。

でもそれだけでは、やるべきことだけをやることになり、精神衛生上悪いので、少しでも「スキマ時間」にはWunderlistを眺め、可能であれば少しムリをしてでもそちらに手を出すようにします。

理想的には、朝起きてすぐ、なにより先にWunderlistを見て、その中のトップのことをやることです。

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