それが、光村推古書院から発売されている『京都文具大全』ですが、そのタイトルの通り、京都の文具店や雑貨店などで販売されている文具だけを集めた本なのです。全ページカラー。巻末には、ショップの住所録(Webサイトがある場合はURLも)と、地図が載っています。
「京都」というくくりで、ここでしか手に入らない、あるいは、ここで作られている文具のみを集めた辞典のような本で、取りあげられている文具の数も膨大です。本を作っていた者として、これを作る過程を考えただけでめまいがしそうです(笑)。
» 京都文具大全
- したためる
- かきとめる
- たずさえる
- ととのえる
- たしなむ
という5つのカテゴリーに分かれていますが、この分類のしかたというか、言葉遣いがやさしい。目次のページの背景にも、便箋が印刷されているのですが、美しい文様が透かしのようで美しいのです。
商品名、販売店や制作会社名、価格といったカタログ的な情報のほか、商品の説明がキャプションとして付いていますが、このキャプションがとても読み応えがあります。お店の歴史や、京都で有名な人の話、場所はその土地の歴史など、知らないことばかりなので興味が尽きません。
レターセットや便箋、一筆箋などが好きなので、これらに目がいくのは当然なのですが、特に気になったのは、京都活版印刷所の「活版カレンダー」。
写真で見ただけですが、使われている活字がとても味があって、カレンダーを見るのが楽しみになりそうですし、机の上でも邪魔になりにくい形状をしています。紙もこだわりのある紙が使われているようなのですが、写真ではそこまでは分かりませんでしたので、Webサイトの方で見てみました。
» 京都活版印刷所
そういうことを繰り返していくと、きりがないのですが…。今のところ、「欲しい」と思っても、Webで手に入るものしか買えませんが、京都に行く機会があったら、ぜひとも、文具屋巡りを軸において散策したいと思います。
» 京都文具大全
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