以下のようにスーパーで買うものを登録しています。
頭の「果:」や「菜:」は売り場を示すラベルで、タスク名でソートすると売り場ごとに買うものがまとまるので便利、というわけです。
Wunderlistのすごいところ
先の繰り返し予定が見える
こういう見せ方をするアプリは初めてで、非常に感銘を受けました。確かに気になるのです、次がいつになるのかが。
それを次だけでなく、さらにその先の先の先まで見せてくれる。コンピュータなのだから「答え」は瞬時に出せる(出ている)はずで、あとはそれを見せるか見せないか。「見せたらいいじゃない」という作り手の声が聞こえるようです。
メモの入力画面を拡大するとリーガルパッド風のテキストエリアが現れる
すごいというか、「おぉ~」と「えぇ~?」の間くらいのニュアンスなのですが、確かにリーガルパッドになると見え方が変わるので、ちょっとした刺激が得られます。
ふだん紙に向かって考えながらペンを走らせているときのモードが再現されるというか、しかし、僕自身は紙とペンはほとんど使わなくなったので、かつての感覚が蘇るというか遠くに聞こえる潮騒のようなレベルでしかありませんが、普段から紙とペンをお使いの方にはよりビビッドに違いを感じられるかもしれません。
▼メモ欄の右上にあるボタンをクリックすると、
▼画面中央にリーガルパッド風のテキストエリアがあらわれる
WunderlistとNozbeのリピートに対する考え方の違い
Wunderlistは繰り返しタスクを完了させると即座に次回分が生成されます(TaskChuteも同じ方式)。
一方、似たアプリのNozbeは完了させても日付が変わるまで次回分が生成されません。Wunderlistはすぐに次回分を確認できますが、Nozbeは一晩待つ必要があります。
この違いは、「その場で次回の日付を変更したい」と思った時に重要になります。
例えば、今日はにんじんを買う日じゃないけど(繰り返し設定上は明日に予定)、明日は買い物に来られそうにないので今日買っておく、というイレギュラーな購買を行なうときに、それによって乱れた繰り返しの“秩序”を回復させるうえで、「次ににんじんを買うのはいつのなるのか」を早急に把握しておきたいわけです。
ちなみに、Wunderlistの繰り返し基準は「期限日」なので、期限が明日のタスクを今日完了させると、明日を基準に次回分が生成されます。
例えば、「にんじんを買う」が「2日ごと」という繰り返し設定の場合、明日の「にんじんを買う」を今日実行すると、次回は明明後日(=明日の2日後)になります。
もし、今日の2日後にしたい場合は、いったん「にんじんを買う」の期限を今日に変更したうえで実行する必要があります。
ちなみに、Toodledoは、繰り返しの基準を「期限日」か「実行日」のいずれかを選べます。
詳しくは以下の記事で。
» Toodledoの使い方 第8回 リピート機能を使いこなす
Repeat設定にはさらに込み入った問題があります。完了させなかったタスクをいつ、どんな条件で再生させるかという問題です。
ToodledoではRepeat設定すると、Due DateかCompletion Dateのいずれかをオプションで選ぶようにいってきます。
Due Dateの意味は締切日から数えて指定した繰り返し間隔でタスクを復活させます。図にすると下のようになります。
本当は9月22日(木)にゴミを出すべきだったのにだしそびれた。9月23日(金)になってそのことに気がついた!この場合、たとえ「7日ごと(毎週)」と設定してあったとしても、23日に7を足した9月30日(金)にタスクを復活させたのでは、アホです。ゴミ出しの曜日は動かないから、
いつタスクにチェックが入ろうと、締切日から起算した7日後に、タスクは復活するべき
なのです。このようなケースでは全部Due Dateを用いるべきです。つまり、Due Dateとは、曜日や日付を動かしたくない繰り返しに用いるべき設定なのです。
それに対してCompletion Dateは間隔を保ちたいときに用いる設定です。例えば爪切りがいい例でしょう。
本当は9月22日(木)に爪を切るべきだったのに切りそびれた。9月23日(金)になってそのことに気がついた!この場合、「7日ごと(毎週)」と設定してあったら、そのまま23日に7を足した9月30日(金)にタスクを復活させればいいでしょう。木曜日でなければ爪を切れない事情があるなら別ですが。
Due DateとCompletion Dateはいずれも「タスクを締切日に完了させなかった」場合にのみ意味を持つ機能です。どちらを選ぶかで迷ったら、Dueにする必要があるかないかで考えましょう。
毎週同じ曜日、毎月同じ日にやらなければならなければ、Dueです。そうでなければCompletionでいいでしょう。なお、「毎日」についてはどちらでもいいのですが、「毎日絶対つけたい日記」をリストの通りやるといった場合にはDueにしておきましょう。というのも
- Dueの場合 → 昨日やらなかったタスクに今日チェックを入れると今日のタスクが再生される
- Completionの場合 → 昨日やらなかったタスクに今日チェックを入れると、明日のタスクが再生される
からです。Dueは毎日絶対1度はやる、という意味が強くなりますし、Completionでは毎日1度は見る、というような意味になると思います。
さらにちなみに、繰り返し設定のオプションは、充実度順に、Nozbe < Wunderlist < Toodledo となります。
▼Nozbeの繰り返しオプション
▼Wunderlistの繰り返しオプション
「カスタム」を選択すると、より細かい繰り返し設定ができる。
Wunderlistで気になるところ
ドラッグで日付間の移動ができない
PCではできるのにiPhoneだとできないようです。買い物に行けなかった日は「一つひとつ詳細を開いて日付を変更」というのをタスクの数だけ繰り返す必要があります。
別の問題ですが、タスクの詳細情報を表示させる際にタスクをダブルクリックする必要があるのは地味ながら面倒です。タスクを選択して、エンターキーを押すことでも詳細は表示されるのですが、シングルクリックでも表示されて欲しいな、と感じます。そう感じるのは、ほかのアプリではシングルクリックで表示されるため、それに慣れているからですね。
まとめ
というわけで、一部気になる点はあるものの、Wunderlistは今のところは買い物管理に特化して日々快適に使っています。PCとiPhoneとの間での同期が非常に速い(買い物管理にしか使っておらずデータが少ないから?)のも良いです。そして、無料なのがすごいです。
※間違いや勘違いがあれば恐れ入りますがご指摘をお願いいたします。
» Wunderlist | To-do リスト、リマインダー、タスク管理 – App of the Year!
Wunderlistの本
Wunderlistについての本はまだ出ていないようです。英語のみですが、Kindle本があったので、さっそく買って読んでいます。「作家のためのWunderlist」というタイトルの通り、「書く仕事」に特化した使い方が非常に詳しく解説されています。Wunderlist自体の解説書にもなっており、著者のWunderlist愛が伝わってくる一冊です。