「イライラする気持ちは、どうしたらいいの?」

カテゴリー: とらえなおす



子どもから「イライラしたとき、どうすればいいの?」と尋ねられたら、どう答えますか?

大人になっても、いや大人になればなるほどイライラすることは増えるいっぽうな気がします。

すぐに流せることもありますが、「これはもう我慢ならん!」ということで“爆発”してしまうこともあるでしょう。

この場合、爆発という喩えは実に言い得て妙で、高まったエネルギーを解放してスッキリできる反面、その後片付けが大変です。

たいていは後悔します。

そこで、転ばぬ先の“知恵”として、今回は次の4つの問いかけをご紹介します。

要するに、ブーメランということですね。

自分に落ち度があったのではないか?

1つ1つの問いかけについて自分の心のうちと相談してみます。相談しているうちに熱が冷めてクールダウンできます。

この4つの問いの共通点は「自分に落ち度があったのではないか?」という自分に向かう矢印。

実はこの4つの問いかけは、ある本から学んだものですが、その本には以下のような解説が付されています。

いやなことがあったときや、気持ちがあせっているときなど、イライラする気持ちが生まれることはよくあります。

そんなとき、どうするか。それをせつめいする前に、一つ知っておいてほしいことがあります。

それは、すべての気持ちは、ちょっとしたことで大きくなったり、小さくなったりするということ。

とくにイライラする気持ちは、風船のようにとつぜんふくらんだかと思うと、すぐに小さくなることも多いので、すぐには表に出さないよう心がけておきましょう。

ということで、上記引用の直後に先ほどの4つの問いが紹介されています。

この「ある本」とは『続・こころのふしぎ なぜ?どうして?』という本です。



「大人子ども」向け

ひらがなが多めなのでお気づきかもしれませんが、この本は子ども向けの本です。

絵本と言ってもいいくらいイラスト満載ですし、漢字には全てルビが振られていますので、小学校低学年でも読めます。

それでもあなどるなかれ。

大人が読んでもハッとさせられる記述が多々あり、子どもと一緒に読みながらも冷汗をかくことがしばしば。

大人でもできていないことばかりだからです。

ほかにも、以下のような項目について「やさしく」解説されており、子どもに読ませる前に、こっそり一通り目を通したくなるはずです。

しあわせのふしぎ

自分のふしぎ

人間のふしぎ

いのちのふしぎ

おとなのふしぎ


いずれも子どもから問われたらめんどく…答えに窮するものばかりではないでしょうか。

「そういう疑問を抱くのももっともだ」と思えるものばかりで、それでいてどの疑問についても改めて深く考えることなく日々の忙しさの中に埋没してしまっていることに気づかされます。がく然とします。

そして、

「これから自分は何をしたいんだろう?」

という問いに行き着くでしょう。この問いは、まさに穢れのない純心さから発せられるものです。

あるいは、

「そもそも自分は何がしたかったんだっけ?」

という問い。

こちらは答えが得られずにイライラしている大人の心からも発せられるものかもしれません。

これらの問いに真摯に向き合うこと、すなわち自分の中の「子どもごころ」に正直に生きることができたら、きっと今まで以上に晴れやかな気持ちになれるだろうな、と思います。

すっかり擦れて濁ってしまった「こころ」をリセットし、フレッシュさを取り戻したいという方にはおすすめの一冊です。



『続~』とありますが、前作である『こころのふしぎ なぜ?どうして?』を読んでいなくても大丈夫です。両者ともに子ども目線の明快に質問に答えていますが、今回ご紹介した『続~』のほうが個人的にはグッとくる質問&回答が多かったです。

以下は前作です。



以下の記事で言及しています。

» 『こころのふしぎ』に学ぶ、本当の意味での「楽しさ」の見つけ方


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