『物語と格闘せよ!』で仕事に対するこだわり方を知って自分の怠けぶりを戒める

カテゴリー: 書評

物語と格闘せよ

体があまり丈夫ではないということもあるのですが、それだけが原因というわけではなく、わりとすぐに怠けたがる自分がいます。よく、「家で仕事していて、自分で時間管理できてえらいよね」と実態を知らない人から言われますが、自分ではそれほど管理できているとは思っていません。ありがたいことに、締め切りがあるから、それに合わせて仕事をしなければならないから、間に合うようにやる。

ただ、それの繰り返しばかりでいると、なんだか、自分の意識がボーッとしてきて、意識が遠のくというのではないのですが、仕事をしている自分の身体をちょっと斜め上から見てるような感覚といいましょうか、地に足が着いていない感覚で仕事をしていることがあるのです。

こういう時は、タスク管理とかではどうにもなりません。ちょっとだけ立ち止まって、自分のやっていることを客観的に見るように努力してみるしかありません。「やる気の出し方」のような本を読んでも、やる気は出ません。ここ最近、読むとやる気が出るのは映画監督の大友啓史氏の本です。

去年『クリエイティブ喧嘩術』(NHK出版新書)が発売されて、その時も、読んで興奮してCNET Japanにブックレビューを書いたのですが(「[ブックレビュー]“いい仕事”をするための極意–クリエイティブ喧嘩術」)、今年は Kindle版で発売された『電通デザイントーク』の大友監督と電通の高崎卓馬氏の対談で気分が上がりました。

» 物語と格闘せよ! DENTSU DESIGN TALK (カドカワ・ミニッツブック)[Kindle版]

» クリエイティブ喧嘩術 (NHK出版新書 408)

大友監督についてご存じない方のために、いくつか作品を挙げますと、映画『るろうに剣心』、『プラチナデータ』、テレビドラマ『龍馬伝』、『白州次郎』などがあります。大友監督の作品だと認識していない時から、けっこう作品はたくさん見ていたのですね。

見ながら「これは、いったいどうなってるんだろう?」と思う箇所がたくさん出てくるのですが、そうした裏側の話も含めて、この2冊の本には制作秘話がたくさん載っています。そして、どのエピソードでも制作に携わっているすべての人の熱い仕事ぶりがうかがえるのです。

作品を見て、こういう話を読むと、「自分は、何をボーッとしているんだろう? そんな暇ないだろうが!」と思うわけです。単純ですが(笑)。

作品を知らない人には、あまり面白くない話かもしれませんが、裏方の仕事の熱気を感じて、やる気を出したい人にはオススメの本です。
電通デザイントークの一部は、公式サイトで読むことができます。

書籍『電通デザイントークVol.1』 大友啓史×髙崎卓馬「物語と格闘せよ!」 – 電通報


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» クリエイティブ喧嘩術 (NHK出版新書 408)


▼編集後記:




書いていて分かりましたが、大友監督の本を読むのは、いつも夏。夏にやる気がなくなるんでしょうかね、自分は(笑)。


▼海老名久美:
フィーリング重視のガジェッターでライターで翻訳者。「SPEAQ」の中の人。

» 「次もよろしく!」と言われるための仕事術 質を落とさずスピードアップしたいすべてのビジネスパーソンへ![Kindle版]


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