それを実現する新しい時計が、起床時刻計、略して起き時計(仮)。
自分の希望睡眠時間を6時間と設定したなら、示される時刻は現在時刻+6時間後ということになります。
- 18時なら24時
- 21時なら3時
- 24時なら6時
もし、朝6時に起きたいのなら24時に寝る、すなわち、起き時計が6時を指すと同時に就寝する必要があるわけです。
夜更かしによるダメージを視覚化
ふつうの時計では、示されている現在時刻を見て、そこに希望睡眠時間を上乗せして起床可能時刻を割り出しますが、そもそも時計が起床時刻を示していればこの計算は不要になります。
示された起床時刻では約束に間に合わないと判断できるなら、約束に間に合う起床時刻との差分だけ身支度や朝食にかかる時間、あるいは睡眠時間を削るしかありません。
たとえば、7:04の電車に乗る ← 6:50に家を出る ← 6:30から身支度を始める ← 6:15から朝食を食べ始める、という朝のルーチンがあった場合、これを逆算していくと6:15より後に起きると朝食や身支度を簡略化する必要が出てきます。
これ以上簡略化ができないという時間が10分だとしたら、6:40が最終起床リミット。
もし前夜の時点で、起き時計が6:15を指していた場合(6時間睡眠であれば現在時刻は0:15)、その瞬間にベッドに飛び込まなければ翌朝確実に朝食や身支度の簡略化を余儀なくされることになります。
6:30を指していたら「あぁ、朝食は途中のコンビニで買ってオフィスでメールチェックしながらだな…」という諦めを受け入れることになります。
6:40だと「もう着替える時間がもったいないので、思い切ってスーツに着替えて寝てしまおうか!」という思いつきすら真剣に検討し始めることになるでしょう。
「早く寝る」を強力にサポート
こうした、できれば引き起こしたくない事態を防ぐには、当たり前ですが「早く寝る」しかありません。
でも、実際に早く寝るには「もう少し起きていたい」という気持ちに打ち勝つ必要が出てきます。夜更かしをすることで、確実に分が悪くなるわけですが、そうなることが分かっていても、それを受け入れたくないのです。
受け入れたくないことがあれば、それをあいまいなままにしておくことで、一時的に現実を忘れることができますが、現実は変わりません。いつか必ずツケを払うべきタイミングがやってくるのです。
起き時計は、この不変の現実から目を背けさせず、むしろ直視させることを強力にサポートしてくれます。
もし現実にあれば、ですが…。
▼追記:2012/06/11 16:45 つくりました。