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著者は、私と北真也さん。それに監修者は大橋悦夫さん。つまり、シゴタノ!メンバーが制作に関わった本です。おそらくタイトルに「シゴタノ!」のフレーズが入ったはじめての本でしょう。
今回は、告知もかねてこの本の「楽しみ方」を3点紹介してみます。
手帳の使い方の対比
本書のベースになったのが、「ほぼ日手帳HAKCS!」という電子書籍です。この本では、二人のほぼ日手帳の使い方を紹介しました。それに「手帳の役割とは?」といった全体的な視座や、「クラウドツールとの連携」といった要素を加えて、一冊の本に仕上げたのが本書です。
手帳の使い方で大切なのは、誰かのやり方をそっくりそのまま真似することではありません。
「基本を押さえて、自分なりのアレンジをすること」
これが大切です。
まったく同じツールを使っている二人の「共通点」と「差異」を見ることで、基本とアレンジの感覚が掴めるかもしれません。
あと、北さんは会社員、私はフリーランスです。こういう異なった職業での手帳との付き合い方が紹介されているというのも、「手帳術」系の本の中では珍しいですね。
北式パートの濃厚さ
これはまったくもって個人的な楽しみ方ですが、共著者の北さんの使い方を紹介している第三章が非常に濃厚です。このシゴタノ!を定期的にお読みになっている方ならば説明は不要でしょうが、ベック節が炸裂しています。それに図版もバンバン入っております。
この辺はじっくりと読まれることをオススメします。
それに比べると、私の使い方を紹介した第四章なんかは、ライトなエッセイぐらいのノリです。こちらは、軽く読んでくだされば結構です。
※ちなみに、今までの本よりも少しだけ文体を「柔らか目」に変えています。
どっちの文章?
基本的に、それぞれの節はどちらが書いたかが明示されていますが、たまに両方の名前が載っている部分もあります。
それに「北」と書いてあるところに、私の文章が混じっている部分もあります。
※構成上の都合。
本書を読みながら、「これは、どっちが書いたのかな~」と想像してみるのも面白いかもしれません。私は自分で書いた文章が判別できるので(あたりまえ)、そういう楽しみ方はできませんが、他の人の共著の場合はわりとそういう読み方をします。
文章の癖あるいは特徴というのは確かに存在するものです。そういうのを意識して読むと、自分が文章を書く際にも(ちょっとだけ)助けになるかもしれません。
さいごに
というわけで、新刊の紹介でした。
せっかくタイトルに「シゴタノ!」が入っているので、今回は「楽しみ方」という視点で紹介してみました。
本屋で見かけたら、ぜひ「はじめに」だけでも読んでみてください。
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振り返ってみると、この本は、
- Blogの記事 → 電子書籍 → 書籍
という流れで出来上がっています。今後もこういう流れが増えてくるのではないかと個人的には考えています。違うパターンとしては、
- メルマガ → 電子書籍 → 書籍
というのもありそうです。なんにせよ、まずは自ら発信しておくことですね。「備え」が大切です。
▼倉下忠憲:
新しい時代に向けて「知的生産」を見つめ直す。R-style主宰。