2021年は「デジタルノートテイキング」について考えましたが、今年は改めて「知的生産の技術」について考えてみようと思います。
では、どんなアプローチを採るのか。
いくつか検討してみた結果、これまでの「知的生産の技術書」を読み返そう、と決めました。
これまでもシゴタノ!内ではさまざまな「知的生産の技術書」について言及していますが、まとまりのある形でそれを行ったことがありません。そうなると、「アクセスポイント」が欠落することになります。どういう本があるのかが、連載を追いかけている人でないと見えてこないのです。
この分野には「良書」がたくさんあるにもかかわず、案外にそれが知られていません。それは実にもったいないものですし、個人的には口惜しくすらあります。そこで、「知的生産の技術」について何がどのように語られてきたのかを振り返りつつ、さらに数々の書籍のアクセスポイントとなるような連載をやってみることにしました。
目標は一年間で100冊です。平均すると一記事2冊となりますが、ある記事は1冊だけを紹介し、別の記事では4冊紹介する、といったことも出てくるでしょう。そのあたりは、臨機応変に進めたいと思います。
大きな目的
目指したいのは、単なる本の紹介ではありません。2022年の時点から過去の知的生産の技術書を読み返し、有用な点を掘り下げつつも、バージョンアップが必要な点も確認する。そういう作業です。その上で、どんな本に、どんなことが書いているのかのMapが作れれば最高です。
もちろん、目録を作って満足することが目的でもありません。2022年以降の「知的生産の技術」について考えるための、基本的な知識的土台を作ることが大きな目的です。最新技術ばかりに目を奪われて、過去の「資産」をまったく無視するのはもったいないことですからね。時間をかけて、その資産を掘り起こしていきたいと思います。
一応、現時点でも私の脳内Macには60冊程度の本がラインナップしていますが、もし「こういう本も加えたほうがいいんじゃないか」という情報をお持ちなら、#知的生産の技術書100選 あたりのハッシュタグを使ってTwiiterにでも投稿していただければ幸いです。
では、来週から一回目をスタートします。かなり長丁場な連載になりますが、よろしければお付き合いください。
Follow @rashita2
新年が始まって、新しい連載もスタートしました。
正直、この手の連載は書いたことがないので、どうやって書き進めたらいいのかがあまりつかめてはいませんが、Re:visionのマインドでがんばりたいと思います。
▼倉下忠憲:
新しい時代に向けて「知的生産」を見つめ直す。R-style主宰。メルマガ毎週月曜配信中。