の筆頭に「本当のことはわからない」という標語があります。
じつは私は学生時代、この標語を別方面からほとんど「信奉」していたものです。
哲学用語では「不可知論」などと呼ばれています。
私は大学生時代に、あまりにもやることなすことに絶望感を抱くあまり、
- 現実なのか夢なのか、自分は生きているのかどうか、本当に確信が持てなくなった
時期がありました。
「単位を取るため」に講義を聴きに出かけられる同級生たちが、私の主観的には本当に不思議でした。
- 彼らは本当に実在しているのだろうか?
と私は真剣に悩みすらしたものです。そのうちに朝だろうと夜だろうと寝床から出ることができなくなりました。
- そもそも「起きる」とはどういうことなんだろう?
といまから思えば不思議ですが、本当に「不思議」に思ったのです。「起きる」とはもうひとつの夢の世界に入っていくような感じがしました。
実際「起きて」みると実はそういう夢を見ていた、という経験が何度もありました。
起きてみたら寝ていた、というわけです。
本当のことはぜんぜんわかっていない
私たちの世代は映画「マトリックス」を受け付けられる世代です。しかしそれにしてはあまりにも、あえていえば安易に、
- 成功するのはいいことだ
- お金が得られるのはいいことだ
- 生産的なのはいいことだ
- 充実しているのはいいことだ
などと信じ込みすぎていはしないでしょうか?
目の前に「ある」モノすら、本当にあるかどうかはわからない。
知覚は幻かもしれないという「映画」があんなにウケたのに、成功と失敗、生産的と消費的、充実と無為など「価値観でしかない」ようなものにリアリティを感じすぎているのではないでしょうか?
物質はまだしも「さわる」ことができます。それだってクオリアなだけで現実ではないかもしれません。
しかし「価値」などというのはそれこそ人によって受け止め方がずいぶん違います。時代によっても大きくゆらぐものです。
「消費」が大いにもてはやされた時代だって、ついこの間のことでした。
私の観察した範囲内で、グッドバイブスのとくに受け入れにくく思われているのは、
- 自分とは最高の価値を宿した傷つくことのない存在である
- 人のためにいくら時間を使ってもそれで損することはなにもない
あたりでしょう。
つまり上とは真逆の「信念」を私たちはもちやすいというわけですが、それはどうしてなのでしょうか?
自分の価値はあやふやで傷つきやすく、時間をムダにしたら致命的だと信じていたところで、いいことなどなにもないというのに。
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