改めて、10年前に視聴済みだったTVシリーズ全26話と旧劇場版を再度見直し、未視聴だった新劇場版3作をコンプリート、さらに先月放送されたプロフェッショナル「庵野秀明スペシャル」も3度観たうえで、いざ映画館へ。
特に「プロフェッショナル」を観ていたこともあり「あのシーンは最終的にはどうなったんだろう?」という答え合わせ的な見方になったため、内容があまり頭に入って来ず(情報量を処理しきれず)、しかし「こういう映像が作れてしまうの、すごいな…」という実に素朴な部分に感動し続けていた。
そして、何よりも作り手である庵野秀明さんがありのままの自分をストレートに作品に“シンクロ”させていることに驚かされた。
「こんなに自分をさらけ出していいんだ」と、ショックすら受けた。
だからこそ、これほど多くの人に届いているのだな、という必然に改めて気づかされる。
張りまくった伏線をどのように回収するか、とか、登場するオブジェクトはそれぞれ何に由来しているのか、といったテクニカルな部分はもちろん興味深いし、無限に調べ続けたくなる。
でも、それ以上にコンテンツの作り手としての自分はいったい何者なのか、ほかでもない「それ」をなぜ届けたいのか、という問いに真摯に向き合い続ける姿勢には強く心を揺さぶられる。
全身全霊の仕事ってこういうことだな、と。
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