実際には、表題ほど単純なものではありませんが、それでも仕事内容によっては、時間がたくさんあって、しかもやる気がその間に切れない限り、仕事の総量は積み上がっていくでしょう。
横軸に時間、縦軸に「やる気」をとった、平面のグラフを考えますと、「仕事量」は面積図で表せるでしょう。以下のような感じになるでしょうか? (以下は、かつて私がまとめたレポート、「仕事量と時間と精神エネルギーの関係」を簡略化したものです)。
横軸に「時間」を取ると、「やる気」は
初め(9時から10時)はかなり高くなります。これは、心理学テストなどで計測される効果です。何事も、取りかかりはじめなら、やる気がわくとされます。
次いでお昼近く(11時から12時)が高くなります。午前中の〆切効果。人によってはここが、一番生産効率がいいようです。
昼食後が高いのも、やはり、「取りかかり初め」だからです。朝イチほどの効果は期待できませんが。
ここからは、一般的には生産効率が下がっていくようです。時間はまだまだありますし、9時に仕事を始めたとすれば、すでに6時間前後が経過しているため、職場の雰囲気などにも次第に「飽きて」しまうのです。ですから、外回りの人などでは、意見が異なるかもしれません。
最後は、帰宅間際の「〆切効果」です。この時間帯になると、周りも暗くなり、自分の残りの手持ち時間が、頭で間がなくともヒシヒシと感じられるため、「やる気」も仕事量も増大傾向にあります。マラソンの、ラストスパートのようなものです。
仕事を小分けにしたり、時間に区切りを入れることは要するに、「初速」と「まぎわ」を頻繁に作り出すことで、「完了したタスク」を増やしていくという考え方でしょう。実際には、「仕事量」というのは、意外に曖昧なもので、「終わり」の置き所によっても変わってくるものですし、まして「やる気」は曖昧で、数値化できるようなものではないかもしれません。
けれども、実際に一定の時間をかけることで、様々なタスクを完了させることはできるわけですし、同じタスクにかかる時間も、「調子の波」によってまちまちなのはたしかなので、その「調子の波」を目に見える形で把握すれば、色々な意味で便利になることは、たしかだと思います。
そういう意味で、私は「作業記録」というものを、習慣的に付けるようになったのですが、この記録は「自分」というものについて、たくさんのことを告げてくれる、面白いものです。
参考
【続けていて、本当に、よかったこと】
https://cyblog.jp/40