» Obsidian
Obsidianは、特別なデータベースを作らずに、単にmdファイルを作ります。
当然、そのファイルは他のテキストエディタやマークダウンエディタでも開けます。
ということは、極論を言えば、Obsidianは「ノートツール」というよりも、「リンク記法補助と特別なプレビュー表示がついたマークダウンエディタ」だと言えるでしょう。
逆に言えば、Obsidianをわざわざ使うことの意義は、実はプレビュー表示にあります。
内部リンクのエイリアス表記
外部ページへのハイパーリンクではなく、他のノート(mdファイル)へのリンクは内部リンク(internal links)と呼ばれます。二重のブラケット+タイトルで構成されるリンクです。
たとえば、以下のようなものですね。
*左がEdit mode、右がPreview mode
この際、ちょっとページタイトルが長くて、文章的に不自然だなと思ったら、内部リンクを以下のように書き換えることで、プレビュー表示を変えられます。
記法は簡単で、通常の内部リンク表記の後に | hoge と書き足すだけです。
*「|」は、iやLではなく、バーティカルライン(パイプ)です。
上記は単に短縮しただけですが、まったく異なる文字列を持ってきても構いません。
たとえば、以下のような使い方ができます。
他にもいろいろな利用方法があるでしょう。
embed表示
もう一つ、プレビュー表示で威力を発揮するのが埋め込み表示です。
実例を見ていただくのが一番でしょう。
単にリンクが表示されているだけでなく、その中身が一部埋め込まれています。
ちなみに、リンク先のページはこんな感じです。
他の例もご覧ください。
情報カードで言えば、他の情報カードを参照したり、あるいはさまざまに散らばる情報をダッシュボード的に眺めたりすることができます。プレビューだからこそできる強力な表現です。
さいごに
Obsidianは、基本的にはマークダウンエディタなんだけど、プレビューがめっちゃ強力で面白い、というのが現時点の私の評価です。
特に今回紹介した機能はScrapboxには実装されていないので、使っていくのが楽しみでもあります。
もちろん、一年くらい使ったら、やっぱりこれらの機能は使わなくなった、という結果はありえますが、それでも特に問題ないのが、mdファイルのいいところです。
Follow @rashita2
最近、毎日のようにYouTubeでObsidianやデジタルノートツールの動画を漁っています。
非常に時間効率がよろしくありませんが、他の情報源がなかなか見つからないので仕方がありません。
でもやっぱりブログがいいですね。
▼倉下忠憲:
新しい時代に向けて「知的生産」を見つめ直す。R-style主宰。メルマガ毎週月曜配信中。