仕事中にオフィスでマンガに没頭するのは、かなり難しいことだと思います。
しかしネットゲームなら、仕事をしているフリをしてできる環境も、あるように思います。
- 本線と脱線
という考え方があります。
まずこの考え方を捨てましょう。
仕事をするのが本線であって、ネットゲームをするのは「脱線」である。
そう考えるだけで「脱線はいけない!」と思いとどまれるなら、この考え方でいいです。
が、私はそうはいかないケースを想定します。
これ以外の考え方が必要だと思うのです。
「小分け」にすれば取りかかれる?
仕事に少しだけ手をつけて、ネットゲームはそれからにしよう、というのも1つのアイディアなのですが、これもつねに有効とはいえません。
そんなことを考えても、かまわずネットゲームする人が多いはずですし、本当に仕事に10秒だけ手をつけて、それからネットゲームにひた走るのなら「いい」のでしょうか?
また「仕事」が「大きなかたまり」のままだからハードルが高く、そのハードルの高さが緊張感を生み出し、その緊張感から解放されたくてネットゲームに走るのだから、仕事を「小分け」にせよ、というアイディアもあります。
» 「終わりのない作業」ほど「小分けにする」 | シゴタノ!
小分けになっていれば心理的抵抗感が高まらないので、「リラックスのためのネットゲーム」を必要としなくなるだろう、というわけです。
これは有効なことが多いと思います。
しかし、「小分けにすることがそもそも面倒だ」と感じる人もあります。
とにかく仕事なら何でもイヤなのです。
自問すべき2つの問い
いま、11:22です。
仕事をするはずなのに、ネットゲームをやりそうだと「困って」いる人が、自問すべきことがあります。
- 問1 11:22頃に「その仕事をするべきだ」と思ったのはそもそもなぜなのか?
もう一問。
- 問2 11:22頃にネットゲームをやりたくなり、しかしやってはいけないと思うのは、どうしてなのか?
問2の答えが、問1の答えでもあるということが、実は少なくありません。
たとえば、11時22分頃にやるべき仕事というのが、現在連載中の原稿について、取引先にメールで問い合わせるという「仕事」だったとします。
なぜそのメールを出すときにネットゲームしたくなるかというと、メールを出さなければいけないけれど、そのことが心の負担になるからです。
この負担は、「小分けライフハック」のところで出てきた心理的抵抗と同じです。
ではなぜそのときゲームをしていてはダメかといえば、メールを出さなければいけないからです。
なぜメールを出さなければいけないかというのが、そもそも問1の答えのはずです。
もしかして、連載原稿に対する担当編集のダメ出しに納得がいかず、しかし編集さんの心証を悪くしたくないから恐る恐る先方へ「お尋ね」しようとしているのかもしれません。
そういうメールを出すのはとても気が進まないものです。
なんのことはなく、仕事関係者の心証を悪くするのが怖いから、ネットゲームをしたくなっているのです。
その担当編集さんが「意中の女性」で、無駄でもいいからメールしたいようなら、ゲームなど絶対にしたくはならないはずです。
こういう心理を詳らかにしていかないと、先送りというのはいつまでも続きます。
メールが「本線だ」と思おうと、メールの最初の「お世話になっています」だけを書いておこうと、メールを「小分け」にしてみようと、大した効果はないでしょう。
問題なのは出すのが怖いということであって、少しずつ書いていっても出したくはならないし、ゲームがしたいわけでもないのです。
3時間をゲームに費やしたって、メールを出すのが本当に怖ければ、書いて送信する気にはなれないはずです。
こういう時は、メールを出すのが怖いのだということをまずハッキリさせるべきです。
そのうえでならできることがあります。
もう一回、問題のメールをよく読んでみることです。
意外とそれほどひどいダメ出しなんてされていなかったりします。そこまで悩むのがバカげているような気がしてくるものです。
私は生業がライターなので、そういうことがとてもよくありました。
ダメ出しに「抗議」しなくていいことがわかれば、メールを出すという「本線」がそもそも消滅してしまいます。
そのときは間違いなく、ゲームなんかどうでもよくなっているのです。
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以上のような話を、私はいま書いたように、まだたどたどしい説明しかできません。
心理的な糸がこんがらがってしまったような問題なのです。それを解きほぐすことで、仕事も生活も一気にスムーズに進むようになります。
今回、開催する「合宿セミナー」は、参加者の心の糸がそう簡単にもつれないように、徹底して解きほぐす時間を設けることです。