そもそも外出もほとんどしないので、お金を使う機会がなく、あってもキャッシュレスで済むため現金が減らないのです。
最近、貨幣使ってないな。
— しごたの/大橋 悦夫 (@shigotano) May 8, 2020
そんな状況ではありますが、最大2,775円分の小銭を音を立てずに持ち運べる「コインホーム」が便利なのでご紹介します。
この便利さは「テンプレート化」にも通じるので、後半ではそのあたりについても言及します。
コインホームの概要
以下のように6種類の硬貨をホールドできます。
それぞれの硬貨に「居場所」が与えられているわけです。
各硬貨の最大収容枚数は4枚または5枚で、合計で最大2,775円。
とはいえ、各スロットにそれぞれの最大収容枚数を入れると重くなるので(127グラム)、以下のような最小構成にしています。
- 500円玉×1
- 50円玉×1
- 5円玉×1
- 100円玉×4
- 10円玉×4
- 1円玉×4
これで、合計999円になります(重さは73グラム)。
ちなみにコインホーム自体の価格も999円(本記事執筆時点)です。
なお、この構成にしているのは、硬貨によって使用頻度が異なるからです。
500円、50円、5円(5で始まるので「5系」と呼ぶことにします)と100円、10円、1円(1で始まるので「1系」と呼ぶことにします)とでは、圧倒的に1系の方が使用頻度が高いのです。
従って、1系は多めの4枚ずつ、5系は1枚ずつという構成にしています。
コインホームが便利な理由
小銭入れというものを使ったことがある方ならおわかりいただけるかと思いますが、各硬貨が入り乱れた中から必要な硬貨をピックアップするのは意外と手間です。
このピックアップ作業、会計時に相手から金額を告げられてから小銭入れをシェイクしながら行うことになるため、おのずと焦ることになりますし、ぴったりの組み合わせがなければお釣りをもらうために大きめの金額を差し出すことになります。
コインホームなら、常にどの硬貨が何枚あるかが一目で把握できるうえに、それぞれの硬貨がスロットに収まっているため探す手間なく素速く取り出すことができます。
コインホームの日次処理
日に何度も現金の授受を行っていると、小銭がコインホームに収まりきらなくなることもあります。あふれたぶんは一時的にズボンのポケットに入れています。
帰宅後に手持ちの小銭を以下のコインカウンターに移します。コンビニなどでよく見かける、硬貨ごとに枚数をカウントできるものです。
コインホームに“欠員”が生じている場合はコインカウンターから不足分を補充して、999円の構成に戻します(これで次回の外出時のための準備完了)。
なお、コインホームもいっぱいになったら、各硬貨から100枚分(※)を取り出して銀行のATMに預け入れしにいきます。
※ATMの小銭投入口に一度に入れられる硬貨は最大100枚なので。
テンプレート化の効用
さて、コインホームの便利さは、すでに書いた通り各硬貨専用の収納場所があることで、必要な硬貨を探す手間を削減できるところにあります。
この便利さは、以下の記事でも書いた(描いた)運搬ケースに通じるでしょう。
» タスクシュートの実態は「自分にとってベストなテンプレート」を作ること
スパイ映画などで、よくこういうケースが出てきます。
ウレタン製の分厚いシートがケースに詰まっていて、予めそこに入れるべきガジェットやらウェポンやらが、そこにすっぽり収まるようにくり抜いてあるという、言ってみればモノを収めるための“テンプレート”です。
このケースを目にするたびに、感じるのが次の4つです。
- このケースを使う限りは忘れ物はゼロにできる
- 精密機器や割れ物なども安心して運ぶことができる
- これ以上荷物が増やせない
- 容量効率はよろしくない
前半の2つはメリットですが、後半の2つはデメリットです。
引用にある「このケースを使う限りは忘れ物はゼロにできる」というメリットは、コインホームにおいては「どの硬貨が不足して(あるいは余って)いるか」が即座にわかるメリットに当たるでしょう。
それがわかることで、使うときにも補充するときにも、いちいち確かめたり数えたりする手間が省けます。
タスク管理においてもテンプレート化することで同じメリットを享受できます。
一日の中で必ず行うルーチンタスクやリピートタスクがもれなくデイリーリストに登場するようになっていれば、やり忘れることはなくなります。やりきれない場合でもどれを妥協するかを考える上でデイリーリスト上で見比べながら検討できます。
デイリーリストとコインホームの共通点は一元化すること。
一元化することで探す時間と手間を最小化し、意識を実行に集中させることができます。
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