仕事を終わらせないようにすることが結局は最短で仕事を終わらせることになる理由



以下の記事にて「ぽぽさん」に取り上げていただいていますが、仕事のとらえ方を「終わらせるもの」から「少しでも進めるもの」に変えることが文字通り仕事を前に進めるうえで重要です。

これを知っていると、「ちょっとやろうかな」という気になれます。僕は少なくともそうなることが多いです。

こんな風に考えると3分が短いと勝手に考えるのはちょっともったいない気がしてきませんか?


理想は毎日少しずつ

たとえば、以下の記事を書くのにかかった時間は214分でした。

この記事の大部分は、ZONOさんのセミナー音声の書き起こしで、書き起こしにかかった時間は145分でした。



それ以外の部分にかかった時間は差し引き69分。

とはいえ、214分ぶっ通しで作業をしたわけではありません。実際には以下のように日を分けて作業を進めていました。

長さはまちまちですが、それぞれ「疲れたらやめる」という方針で少しずつ進めていました。本当は15分程度に抑えたかったのですが、早く書き起こしを仕上げたいという気持ちが強く、毎回けっこうな時間を費やしています。

そういう意味ではこれはあまりよくない例です。

理想は15分くらいの長さで継続できた方が良いのです。実際のところ、1月23日(水)の次は1日空いて1月25日(金)に、そこから3日空いて1月28日(月)と、作業日が飛び飛びになっています。

本来は毎日少しずつ進めたいのに、飛び飛びになるのはひとえに、取りかかろうとしたときに「前回はけっこう時間かかったし、疲れる作業なんだよなー」という記憶がよぎるからです。

つまり、前回のどちらかというとネガティブな記憶がブレーキとなって取りかかる気持ちを萎えさせてしまうのです。

「検討」の余地ゼロを目指す

もちろん、1回あたりの作業時間(量)を増やせば、すなわちペースを上げれば、それだけ短い日数で終えられるでしょう。

でも、実際にはペースを上げることで「昨日けっこう進めたから今日は休もう」という具合に人はラクな方に流れやすいものです。2日目には「一昨日の貯金がまだあるでしょ」などと理由をつけてスキップしたりします。

これを続けていると、2~3日はかんたんに過ぎ去りますし、最悪の場合この作業を進めていたこと自体を忘れてしまうことも。

従って、毎日無理なく続けられるペース(作業時間または作業量)を決めて、粛々と続けられるように持っていくことが「終わらせない仕事術」のキモです。

このような小さな仕事の集まりで一日の仕事を構成することができれば、つまり、仕事の粒を“一口サイズ”にそろえることで、仕事はもっとラクに、しかも確実に進められるようになるはずです。

たとえば、以下は駄菓子ですが、小袋に小分けにされているので、「これ1袋くらいだったらいいかな♪」とつい手に取ってしまいたくなります。



佐々木正悟さんの『やめられなくなる、小さな習慣』にも以下のような一節がありますが、

習慣化が不十分な人は、「検討する」ことが非常に多いということに気づいているでしょうか?

今日はフィットネス・ジムに行って運動しようかどうしようか?
今日は英語の勉強をしようかどうしようか?
今日はカフェラテを飲もうかやめておこうか?

習慣は、無意識の技術です。いまブレーキを右足で踏もうかそれとも左足で踏もうか? とやっている間に追突事故を起こしてしまいます。

そんな検討は不要なのです。

「終わらせない仕事術」とはまさにこの「検討」の時間をゼロに近づけることで推進力を生み出していると言えるでしょう。

参考文献:



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