作業記録をIMでつけてみる

カテゴリー: Journal

作業記録についてはこれまでもいろいろと書いてきましたが、ひとくちに作業記録と言っても以下の2種類があるのではないかと思っています。

 1.何をどれくらいの時間でやったかという定量的な記録
 2.やりながら感じたことや思ったことなどの定性的な記録

どんな作業にどれぐらいの時間がかかったのかというデジタルな情報も後日同じような作業をする際に時間の見積もりをする上で役に立つのですが、これと並んで作業をやってみた感想や考察といったアナログな情報も意外と参考になります。

例えば、

 ・その作業はやりやすかったのか、やりにくかったのか?
 ・その理由は何か?
 ・どうすればやりやすくなるか?
 ・今回はこういう風にやってみた!
 ・この作業の手順は別の「あの作業」にも応用できそう

などなどです。

とは言え、せっかく作業記録をつけていても、それを読み返すことをしなければ次に活かすことができません。が、それ以前に作業記録をつけなければ始まりません。

というわけで、今回は作業記録をつけること、とりわけアナログな作業記録に絞って考えてみます。

これまでも、「作業記録の習慣がもたらすもの」というエントリーで、以下のように書いたとおり、

とはいえ、実際のところ、忙しい仕事の合間に逐次記録を取っていくのは容易ではありません。ちょっと気を抜くとすぐに「あれ、もう1時間たっているけど何やっていたんだっけ?」という事態に直面します。

作業記録は限りなく無意識に近い軽さでできるようにしておかなければ、なかなか続かないものです。それゆえ、作業の刹那に訪れたちょっとした気づきや妄想を手間なく“ひゅひゅっ”と記録できることが求められます。さもなければ「まぁ、いいかー」とその場で流してしまいがちだからです。

ところで、作業記録に不可欠な要素として、記録内容はもちろん、いつ記録されたのか、という日時情報があります。例えば、メールには必ず年月日と日時が自動的に“刻印”されるために、やり取りの記録として活用できます。同様に作業記録にもタイムスタンプがあれば記録としての有用性が高まります。

そこで、自動的にタイムスタンプを刻印してくれるツールであるメールを作業記録ツールとして活用する、という方法が考えられますが、これを実践しようとするとすぐに面倒であることに気づきます。

ちょっとした思いつきがやって来た時に、

 1.新規メールウィンドウを立ち上げる
 2.宛先に自分のアドレスを指定する
 3.本文(思いつきの内容)を書く
 4.送信ボタンを押す

という、ただ思いつきをメモしたいだけにしては冗長な手続きを踏む必要が出てきます。少しでも面倒だと感じることは、それを凌駕するのに十分な快感やご褒美がない限りは絶対に続きません。

では、同じようにタイムスタンプを刻印してくれるツールとして、インスタントメッセンジャー(IM)はどうでしょう。これなら、チャットウィンドウさえ開いておけば、思いついた時に、

 1.チャットウィンドウをアクティブにする
 2.本文(思いつきの内容)を書く
 3.ENTERキーを押す

という、ステップの数としてはさほど変わりませんが手間は大幅に少なくて済みます。

肝心のチャットの相手ですが、いくら友人とはいえ、断続的にわけのわからない思いつきを投げられて喜ぶ人はあまりいないと思いますので、メインに使っているアカウントとは別にもう1つ取得して、これを別のPC上でオンラインにしておき、その“自分”を相手にするようにします。

ツールは何でも良いと思いますが、個人的にはSkype チャットがよさそうです。なぜなら、Skype チャットでは、チャット相手となる自分のアカウントが別のPCでオンラインになっていなくても、送信自体は可能だからです(厳密にはローカルに記録が残るだけで相手には送信されず「メッセージ“××××××”は未送信です」というアラートが表示されます)。

目的はタイムスタンプ付きの作業記録を残すことなので、これで目的は果たせていると言えるでしょう。なお、「未送信」となったメッセージはそのユーザーがオンラインになった際にすべて表示されるようです。

チャットにはオフライン状態のユーザーを追加することもできます。オフライン状態の人の名前は、チャットユーザーのリストで黒ではなく灰色で表示されます。これらのユーザーがチャットに参加する (Skype にログオンし直す) と、チャットに追加されてから参加するまでの間に一時的または常にオフライン状態であった場合でも、ユーザーのコンピュータでチャットウィンドウが開き、追加後に投稿されたメッセージがすべて表示されます。(「Skype チャットの使い方」より)

こうして残すことができた作業記録(今回は作業についての感想)をどのように活かすか、については、また次回に。。

ちなみにmeeboというサービスを使うと、WebブラウザからIMにアクセスできるため、良いかも知れません(ただしSkype チャットは未対応…)。詳細は、ワークスタイル・メモをどうぞ。

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