Evernote上で「アイデア」と「方針」とを分けて捉えるためのタグ「Setting」

カテゴリー: アイデアの育て方
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「のきばトーク#39」にて、「アイデアと方針は別のものである」といった指摘がありました。集めた「情報」が、自分のアウトプットに活かせそうな「アイデア」(素材)なのか、自分のアウトプットに活かせそうな「方針」(ルール)なのかを区別しましょう、ということです。僕自身は、「Setting」というタグでこの区別をしていることに思い至りました。

▼のきばトーク#39



タグ「Setting」の意味

このタグ「Setting」には、

といったニュアンスを込めています。

正直、もう少し良い名前がいいなと思っているのですが、うまい言葉が見つからないため、「そういう設定になっている」というところからの「setting(舞台などの設定の意)」を採用しています。

例えば、最近メモしたばかりのノート。



セミナーのスライド資料を作っているときに、過去に作ったスライドの一部を再利用したくなることがあります。「過去に作ったスライド」は、通常はDropboxに入れているのですが、一定上の古いスライドはPC本体に常時挿しているSDカードに退避させています。PC本体のストレージ容量を圧迫しないようにするためです。

たいていはDropbox上を検索すれば事足りるのですが、ごくまれに非常に古いスライドからヒントが見つかることがあります。

ここに「最近のスライドを探して見つからなければ、SDカードも探してみる」という方針が浮かび上がります。

時間がたつと、しかし、この方針のことなどすっかり忘れて「見つからない」とあっさり諦め、「SDカード上で探せば見つかったかもしれないのに、それをしなかったことで機会損失を被る」という実害が生じることがあります。

たとえ自分で決めた方針であっても、そのすべてを覚えていられるはずがありません。

また、方針を作れば作るほど、いくつかはお互いに矛盾する組み合わせも出てくるでしょう。脳はそういった矛盾があると、本人も気づかないうちにその時の自分(ここでは脳ということになります、ややこしいですが)にとって都合のいい方を残して、他方は忘れたことにします。

こうして、どんどん“思考回路”が書き換わっていくので、「これは重要だ」と思えた方針は脳の外に“バックアップ”して退避しておく必要を感じています。

言ってみれば、思考のブックマークです。

そのための仕組みがタグ「Setting」というわけです。

Settingタグの例

ほかには、以下のようなメモに「Setting」タグが付きます。


個人的なメモも含まれているので、意味不明に感じられるものもあるかと思いますが、とりあえずこんな雰囲気ということで。

世の中の仕組みはもちろんのこと、自分という人間のメカニズムもそのすべてを把握できるものではありません。

いくら勉強しても、それ以上のスピードで世の中は複雑さを増し、自分自身も進化し、あるいは退化していますから、追いつかないのです。

それでも、表に現れたその変化や進化や退化の断片を一つひとつ丁寧に拾い集めて行くと、ある程度は把握できます。

ちょうど恐竜の骨の一部を発掘し、そこから全体を再現しようという試みに似ています。

断片的なピースであれ、数が集まるほどに全体の再現度合いが高まり、似たよな事象についての予測ができるようになり、その結果、時間やエネルギーを節約したうえで、より効率よく活用できるようになります。

こうしたピースとなる記録を残しながら、日々ふり返ることをくり返していると、少しずつですが、“全体像”が浮かび上がるようになります。

ジグソーパズルと同様に、ときどき間違った全体像を思い浮かべてしまうこともありますが、ピースが揃うことで、補完されていきます。

自分がどこに向かうのかの行く末がおぼろげながらも思い描けるようになるのです。

このような記録と記憶のすり合わせ作業は、非常に手間がかかりますし、神経も使いますし、根気も要ります。

だからこそ、続けています。

Settingレビュー

タグ「Setting」のついたノートだけを読み返す「Settingレビュー」を週に一度の頻度で実施しています。

現時点で、Settingのついたノートは513個あり、すべてを読み返すことは困難なため、最近作ったノートはしっかりと目を通し、それ以外はタイトルだけをざっと眺めて目に留まったものだけ本文も見る、という具合で、5分たったらやめます。

この過程で、すでに現状にそぐわなくなっている方針が見つかれば、Settingタグを取り除き、代わりに「ExSetting」を付けておきます。こうすることで、常に現状にフィットした方針だけが残ることになります。

このレビューを続けることで、自分の全方針を再確認でき、判断のぶれが少なくなると考えています。

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