タイトルの通り、目標を研究する本であり、ちょっと奇妙な実用書でもあります。
概要
目次は以下の通り。
- はじまりの物語
- Chap.1 三つのお話
- はじめに 何かが足りない目標話
- その一:一年の計画はいつ立てる
- その二:目標を立てるか、捨てるか
- その三:月旅行への目標
- 目標の研究に向けて
- ≪断片的挿話≫無能なジェネラル
- Chap.2 目標とは何か
- そもそもの話
- 言葉に潜む差異
- 目標の階層性
- 目標の効能
- ≪断片的挿入≫異世界からの忠告
- Chap.3 目標の弊害
- 四つの失敗と弊害
- 忘れ去られる目標
- 曖昧な目標
- サイズ違いの目標
- ずれた目標
- 目標の弊害のまとめ
- ≪断片的挿入≫書籍心理現象学
- Chap.4 機能する目標に向けて
- 機能する目標に向けて
- 目標を立てるステップ
- re:三つの話
- ≪断片的挿話≫成功法の誤謬
- Chap.5 人生にとっての夢や目標
- 夢について
- ドリームキラーについて
- さいごに 人生に夢や目標は必要か
- おわりの物語
- 奥付
一見多く見えますが、全体で4万字ほどですので、案外あっさり読めるかもしれません。
目標についての基本的な要素を確認し、それが持つ弊害も踏まえた上で、新しい目標との付き合い方を考えるという流れになっています。最後に少しだけ「夢」についても触れています。
その他の話については、以下のランディングページも合わせてご覧ください。
補足
概要とは少し違った話を補足しておきます。
私が考えるに、ビジネス書・ノウハウ書にはある種のジレンマがあります。それは「熱」を持ちすぎている、ということです。かといって学術書ではそれが冷めすぎていて取っつきにくさがあります。
だったらその中間は? と考えると、非常に生ぬるいものしか生まれてきません。
その構造的な問題をどうにかできないか、と考えて生まれたのが本書です。
これはちょっとわかりにくい話かもしれませんが、本書を頭から最後までお読み頂ければ、実感としてわかるかと思います。
あくまで直感的な話ですが、ビジネス書・実用書の書き方って、まだまだ探求の余地があるのではないかと、そんなことを考えております。
さいごに
本書は、二ヶ月に一冊電子書籍の新刊を発売するという「月刊くらした」計画Zの6冊目を飾る一冊で、つまり最後の一冊でもあります。実際は、締切に遅れまくって二ヶ月に一冊どころではなかったのですが、とりあえず6冊の本を発売するという「目標」は達成できました。
この企画の一年目である、「月刊くらした」計画(一ヶ月に一冊電子書籍の新刊を発売する)では、12冊(+1冊)を発売したので、トータルで18冊(+1冊)まで辿り着きました。改めて振り返ってもなかなかすごい数です。
でもって2017年は、三ヶ月に一冊のペースで電子書籍を発売する予定__というか目標__を立てていますので、そちらもよろしくお願いいたします。
Follow @rashita2
季刊誌「かーそる」の創刊号も発売できましたし、こうして月くら計画Zも達成できました。いろいろ遅れはありましたが、とりあえずすっきりした気分で年末を迎えられそうです。
▼倉下忠憲:
新しい時代に向けて「知的生産」を見つめ直す。R-style主宰。