まず、たすくまには次の3つの階層があります。
- タスク一覧画面(タスクリスト)
- タスク詳細画面(選択したタスクの詳細)
- メモ画面(テキストメモと画像)
厳密にはメモ画面と同じレベルに「チェックリスト画面」もあるのですが、今回は割愛。
今回の主役は3つめのメモ画面です。
この画面からEvernoteにメモを送信すると、そのメモの内容(テキストメモと画像)がEvernoteにノートとして登録されます。
その際、これまではそのノートのノート作成日時は送信日時がセットされていました。それが今回のアップデートにより、メモの作成日時がセットされるように変更されました。メモが複数ある場合は、最小、すなわち最も古い日時がノート作成日時としてセットされます。
この変更にどんな意義があるのか?
メモをEvernoteに送信する2つの方法
たすくまからEvernoteにメモを送る方法には2つの方法があります。
1つは、タスク詳細画面から。もう1つはその1つ下の階層にあるメモ画面から。
タスク詳細画面から送る方法
まず、タスク詳細画面から送る方法です。
▼右上の[↑]をタップして、
▼「Evernoteに送信」をタップすると、
▼以下のようなノートが作成されます。
たすくま上でタスクに設定ずみのタグがEvernoteにも付与された上で、末尾にそのタスクの詳細情報(以下)が付加されます。
- Estimated(見積もり時間)
- Section(セクション=時間帯)
- Project(プロジェクト)
- Schedule(開始予定時刻)
- Start(開始日時)
- End(終了日時)
言ってみれば、タスク単位の報告書という体裁です。例に出しているタスクは、「Wistiki(ウィスティキ)」というガジェットを開封してから使い始めるまでの一部始終で、このノートはその記録ということになります。
Wistikiについては以下の記事で紹介しています。
» こういうアイデア商品、今まで本当になかったの? 意外! と思ってさっそく手配した
注目すべきはこのノート作成日時です。今回の記事を書くために改めて過去ログからこのタスクを見つけ出したうえでEvernoteに送信したので、送信した日時(2016/09/09 12:15)がノート作成日時としてセットされています。
メモ画面から送る方法
次に、メモ画面から送る方法。
▼象のアイコンをタップして、
▼送りたいメモ(テキストメモか画像)を選択し、
▼「送信」をタップすると、
▼以下のようなノートが作成されます。
たすくま上でタスクに設定ずみのタグがEvernoteにも付与されるのは、先ほどのノートと同じですが、末尾にタスクの詳細情報は付加されません。純粋に選択したメモ(テキストメモと画像)のみが日時付きで並びます。
また、ノートタイトルはタスク名のみになります(タスク詳細画面から送信した場合は、タスク名の先頭にタスク開始日時(20160906_1427)が付加されます)。
そして、ノート作成日時には、メモの日時がセットされます。この例でいえば、写真を撮影した日時(2016/09/06 14:03)になります(複数の写真がある場合は最も古い日時がノート作成日時として採用されます)。
▼比較のために、タスク詳細画面から送信した場合のノートを載せておきます。
「Evernoteのノート作成時をメモの最小日時に設定」の意義
ひと言でいえば、たすくまを使って日々の記録をしていく中で目にした光景(写真)や生じた思考の断面(テキスト)がEvernote上で時系列に配列されていく、ということです。
Evernoteに送信した日時ではなく、メモが発生した日時が残る。
例えば、旅行中に写真を撮ったり、感想をメモしたりといったことをしたうえで、そのうち厳選した写真やメモをEvernoteに写真日記風に残しておこう、と思ったときに、タスク詳細画面からではなく、メモ画面から送信することで、そのメモはEvernote上で「旅行中の時間軸」に置かれることになります。
Evernoteを時系列にふり返ったときに、各ノートがその体験が生じたまさにその瞬間のタイムラインに並ぶために、きわめて正確に記憶を辿れるようになるわけです。
アイデアメモであれば、それがいつの時点で発生した(=思いついた)ものなのかが、Evernoteのタイムライン上で確認できるため、その前後にあるウェブクリップや本の引用などと合わせて参照することで、自分自身の思考過程を辿れるようになります。
特に、たすくまから送信したメモであれば何のタスクを実行しているときに思いついたアイデアなのかが自明であるため、メモをしたときのコンテクストも含めて思い出すことが容易になります。アイデアを思いついたときの状況が再現しやすくなるので、そのアイデアをさらに膨らませようとしたときの助けになるでしょう。
この意義がどこまで伝わるかわかりませんが、とりいそぎ。