やろうと思っていることを確実に実行する仕組み

カテゴリー: タスク管理

By: jeffreywCC BY 2.0


「これをやろう」「あれをやろう」という比較的ロングスパンな展望を抱えながらも、目の前にある小さなタスクに追われている毎日ですが、小さなタスクが増えてくるとどうしても「これ」も「あれ」も視界から吹き飛んでしまいがちです。

「これ」や「あれ」の実現に少しでも近づくためには、日々ちょっとずつでもいいからその進捗に寄与するアクションを実行に移すしかありません。

メモをするだけでは不十分

例えば、「○○さんにメールする」とか「△△に電話する」といったアクションがありますが、たまたまそれを思いついた時にPCの前にいなかったり、夜中だったりすれば、せっかく思いついたアクションも実行できずに終わってしまいます。

それゆえ、それを忘れずにおく、つまりPCの前に戻ったときや電話できる時間帯になったときに確実に思い出せるように、未来の自分に申し送りしておく習慣が大切になってきます。

思いついたときにメモをするという習慣は比較的ポピュラーだと思いますが、実行フェーズまでを視野に入れて考えると、単にメモをするだけでは十分ではありません。

例えば、夜中に「業者に○○をするのに時間とお金はどれぐらいかかるか電話して聞いてみよう」と思いついたような場合、メモをしても、翌日の朝にそのメモを見なければ思い出すことができず、そのまま夜を迎えてメモを開いて、「あ、忘れてた…」とつぶやくことになりかねません。

そこで、Yahoo!カレンダーなど、日時指定でリマイダーを飛ばしてくれるところにメモをすることで、確実に思い出すことができます。

タイミングが予測できない場合

でも、以下のような場合はどうでしょう。

「今日の帰りにコンビニで電話料金を払おう」と思いつつ、仕事を終えて帰路に着き、コンビニに寄ったのに、すっかり疲れ切っていて晩ごはんを買っただけで家に帰ってきてしまい、カバンを開けて電話料金の請求書を見つけて「あ、忘れてた!」と叫ぶ。

これを防ぐためには、コンビニに寄ったときに「電話料金!」というリマイダーが飛んでくるようにすれば良いのですが、コンビニに寄るのが何時になるかがわからなければリマインダーもセットしようがありません。

このような場合は、「コンビニに寄った時に必ずすること」と関連づけます。例えば、サイフの中に「電話料金!」と書いたメモや請求書そのものを入れておくなどです。

やろうと思っていることを確実に実行する仕組み

この2つの事例で共通することは、必要なとき以外は見えなくても良い、ことです。むしろ見えない方が良いでしょう。余計なことを排除することでスッキリと「今」に没頭できるからです。

ただ、メールによるリマインダーは、メールチェックをしなければメモ帳を開かないのと同様に気づくのが遅れます。ケータイメールでも程度の差こそあれ同じ理由で気づくのに遅れる可能性はあります。最近はメッセンジャーによるリマインダーもあるようですが、オフラインでは無効でしょう。

そう考えると、メールチェックができない環境であってもオフラインであっても必要になったときには駆けつけてお知らせしてくれるタフなリマインダーが求められます。

それがBecky!というメールソフトの文字通りリマインダーという機能です。メールはもっぱらGmailしか使わなくなりましたが、ほとんどこの機能を活用するためにBecky!を使っていると言っても過言ではありません。

リマインダーには、以下の3種類があります。


1.指定日時に受信する

メール文として書いた内容が指定日時に届きます。受信といっても、実際に送信されるわけではなく、受信箱に入ります。従って、受信箱を見に行かなければ気づかないことになります。

2.指定日時に送信する(送信箱に入れる)

すぐに送信せずに指定日時になるまで保留されます。指定日時になると送信箱に入るため、例えば夜中に書いたメールをその場で送信せずに早朝に送信させたい、という場合に有効です。

あまり遅い時間に送ると、先方に「遅い時間まですいません」などと余計な気を遣わせてしまうことがあるためです。ただし、送信した時刻に寝ていたりすると、電話がかかって来たときに「あれ?」となってしまうので、注意が必要ですが…。

3.指定日時に編集用に開く

これがイチオシの使い方です。指定日時になると、メール編集画面が開きます。そこにはリマインダーをセットしたときに書いた内容が表示されますので、すぐに「続き」ができます。

例えば、夜中に思いついた「業者に○○をするのに時間とお金はどれぐらいかかるか電話して聞いてみよう」というメモを翌朝9時に「編集用に開く」ようにセットしておくと、仕事をしながらポコッとこの画面が開くため、「あ、そうだ、電話するんだった」ということを思い出し、その場で電話をすることができます。

冒頭に書いたような「あれをやろう」「これをやろう」というロングスパンな展望でも、それを実現する上でやるべき小さなタスクに分解し、それぞれについて、実行すべき適切な未来のある時点に向かってピンポイントに「やれ!」と予約しておくことにより、やることだらけで忙しくしている未来の自分に対しても、割り込んでいって本当にやるべきことを教えてあげることができるわけです。

まとめ

やろうと思っていることを確実に実行する仕組み:
必要なタイミングに「やれ!」と言ってもらう。

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