前回は、僕がたすくまを使い始める経緯について書かせていただきました。
今回は、趣味でブログをやっている僕が『たすくま「超」入門』を出版するまでの過程についてお話ししたいと思います。
EvernoteとWorkFlowyを使う
まず最初に、Evernoteのノートブックを佐々木さんと共有し、自分の過去のたすくま関連のブログ記事をEvernoteにクリップしていきました。
この作業はそれほど大変ではありません。過去のたすくま関連のエントリーを見返しながらどんどんEvernoteに入れていくだけです。
ただ、その後の作業が大変でした。自分の書いた内容はあくまで、ひとつひとつが独立したエントリーの『ブログ』であり、電子書籍としてのイメージが全く湧きません。全体の構成が浮かばないのです。
Evernoteを見ているだけでは何も進まないと思い、EvernoteにクリップしたエントリーをWorkFlowyにコピペしました。
WorkFlowyで写真のない文字だけの状態にすることで、『ブログ』から離れ構成やつながりを考えることができるようになりました。
誰に何を伝えたいか考える
WorkFlowyのノート部分に、今回の電子書籍を作るにあたって、誰に何を伝えたいかを書きました。
メール、手紙、日記でも、何かを書くというのは誰か(自分含め)がその伝えたい対象として存在するわけです。電子書籍も同様です。
誰に何を伝えたいかを考え、常に見えるようにしておくことでその対象を意識して書くことができます。
書きやすいところから書く
とりあえず、書けるところから手を付けました。順番は関係なく書きやすいところからです。
具体的に言うと、僕は第二章のURLスキームの方法の修正に一番初めに手を付けました。
頭から順番に書こうとしてもなかなか筆が進みません。まずは書きやすいところから書くことで、少しずつ電子書籍になるイメージが湧いてきました。
そのイメージをもとに、目次の作成をしました。
目次ができるまで、2週間ぐらいかかりました。目次ができたら、WorkFlowy → Doitim → たすくまという方法で、何の項目についていつ書くかを決めタスクとして登録していきます。
- ブログをクリップ → 全体の目次 → 項目ごとに修正・書く
ではなく、
- ブログをクリップ → 手を付けられるところから書く → 全体のイメージが湧いてくる → 全体の目次を書く → 項目ごとに修正・書く
という流れになりました。
やるためにやめる
何かの時間が増えるということは、その分、何かの時間を減らさないといけません。僕はブログを書く時間を減らしました。
たすくまで毎日30分「ブログを書く」というリピートタスクを作っていましたが、それをやめて、「たすくまにゅある作成」というリピートタスクを作成しました。
ブログを書くのをお休みすることで、時間をつくります。
1日は24時間しかないので、やりたいことを増やし続けることはできません。何かを増やす時は何かを減らすことをセットで考えるべきですね。
なかなか始められない時の工夫
自分の電子書籍出版できるのは、ものすごく嬉しいことです。夢ともいえます。
ただ、書きたいという気持ちがあるからといって、「たすくまにゅある作成」というタスクは簡単にはできませんでした。
書こうと思うにも気が重いのです。一度、書き始めれば、書けるのですが、最初の一歩がどうしても重くてなかなか始められません。
40分やろうとした場合は、見積時間を15分と25分にわけて、まずは、少し書ければいいというつもりで始めてみます。そうすると、比較的、書き始めやすかったです。
たすくま(タスクシュート)のいいところはこういう時間の使い方を工夫できる点です。子供だましのようですがとても有効です。
もし、取りかかるのに気が重いタスクがある場合は、15分といわず、まず5分間だけでもいいのでやり始めてみるというのはお勧めです。
自分の1日でできる量を知る
前回も書きましたが、休日に引き篭もって1日かけて書こうと思っても、僕は休みの日に書くことができる時間は3時間程度しかありませんでした。
たすくまで記録を見返してものすごく驚きました。自分ではもっと書けていると思っていました。
それなら、他のタスクや休憩、家族との団欒などの時間を入れて、切り替えながらやったほうが、精神衛生上もいいです。
こういうことがわかるのもたすくまで記録をとっているおかげです。そして、見返すことが大事だと改めて思いました。
こうした工夫をしながら、『たすくま「超」入門』が完成しました。
▼むのん:
毎日を「楽にたのしく!」 らくたのぶろぐ主宰。
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