読んで感銘を受けた本の内容を実践するための手順
- 0.本を読みながら「これは!」と思ったところに赤線を引く(※)
- 1.読み終えたら赤線を引いた部分だけを読み返し、実践すべき内容かどうかを判定する
- 2.実践すべき内容については、それを行動可能な表現に書き換える
- 3.2の末尾を疑問形に変える
- 4.1~3を繰り返す。
※付箋を貼る、ページの端を折り返す、などでもOK。
この手順をへて出来上がるのは、疑問文のリストです。これが実践のガイドになります。
ポイントは疑問文に変えること
例えば、以下のリストは、ある本の末尾に載っていた「成功するビジネスマンの時間心得」です。
成功するビジネスマンの時間心得
- 成功の7割は投入時間量で決まることを重視し、必勝の12時間、圧勝の14時間を連続して守る
- 朝7時30分から仕事にかかり、先手先手と仕事を進め、朝型人間を続ける。
- 朝の15分を使って、一日の行動計画をメモにし、忘れ物や連絡ミスを防ぐ。
- あれこれと手を広げず、一つの仕事に目標をしぼって、集中効果を出す。
- 技術の向上と潜在能力の開発は、量稽古のあとで起きると認識し、何事も量稽古から始める。
- 時間の7割は重要な仕事、主たる目的に投入し、3割は計画と反省に回す。
- 趣味時間を一時停止し、学習や研究のため、休日の7割を投入し、仕事のナンバーワンづくりを目指す。
- 一時的な人間関係の悪化を恐れず、目標達成と関係ないものは断る勇気を出し、時間のムダを防ぐ
- 残業代がつかなくとも、目先の小さな利害にとらわれず、目標達成のためには骨惜しみをしない。
- 成果が出るまでの苦痛に負けないため、熱意のある友人を作り、熱意を保ち続けるよう、仕掛け作りに工夫する。
これがもし、以下のように疑問形なっていたら、どう感じますか?
成功するビジネスマンの時間心得
- 成功の7割は投入時間量で決まることを重視し、必勝の12時間、圧勝の14時間を連続して守っているか?
- 朝7時30分から仕事にかかり、先手先手と仕事を進め、朝型人間を続けているか?
- 朝の15分を使って、一日の行動計画をメモにし、忘れ物や連絡ミスを防いでいるか?
- あれこれと手を広げず、一つの仕事に目標をしぼって、集中効果を出しているか?
- 技術の向上と潜在能力の開発は、量稽古のあとで起きると認識し、何事も量稽古から始めているか?
- 時間の7割は重要な仕事、主たる目的に投入し、3割は計画と反省に回しているか?
- 趣味時間を一時停止し、学習や研究のため、休日の7割を投入し、仕事のナンバーワンづくりを目指しているか?
- 一時的な人間関係の悪化を恐れず、目標達成と関係ないものは断る勇気を出し、時間のムダを防いでいるか?
- 残業代がつかなくとも、目先の小さな利害にとらわれず、目標達成のためには骨惜しみをせずに努力しているか?
- 成果が出るまでの苦痛に負けないため、熱意のある友人を作り、熱意を保ち続けるよう、仕掛け作りに工夫しているか?
いずれも文末に少しだけ手を加えていますが、この一手間でかなり印象の違うリストになったのではないでしょうか。
疑問形のリストは、読み返すたびに、課題を突きつけてきます。強制的に考えさせます。
行動を後押ししてくれるのです。
この疑問文のリストを「読後の実践チェックリスト」と呼ぶことにしましょう。
本を読み終えたら、必ずこの「読後の実践チェックリスト」を作るようにすることで、いつでもこのリストを読み返すだけで、その本の内容を思い出せると同時に、実行を力強く後押ししてもらうことができます。
このリストさえできれば、読み終えた本は本棚にしまっておいて大丈夫です。
代わりに「読後の実践チェックリスト」はEvernoteに入れるなどして、いつでもどこでも参照できるようにしておくといいでしょう。
本の要約をマインドマップや箇条書きでまとめるのも良いですが、大事なことは実践できるかどうか、です。
まとめただけで終わっていませんか?
書籍紹介:
事例としてご紹介した「成功するビジネスマンの時間心得」は以下の本からです。
35歳がまだ先の未来な方はもちろん、35歳がすでに遠い過去になっている方にとっても、刺激に満ちた一冊です。
本書に登場する著者たちの壮絶な職業遍歴を見ていただければ、「自分はなんと恵まれていることだろう…」と感じるでしょう。
そして直後に「ぬるま湯につかっているだけだった!」と思い直すはずです。
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