「実は前回よりもウェイトを増やしました」
「やっぱりそうですよね。ちょっとキツいなと思ってました(笑)」
かれこれ6年ほどになります。
それまでもスポーツジムの会員になって自主的にトレーニングにいそしむことはありましたが、自主的ゆえに仕事の予定が入ればそちらを優先し、トレーニングは劣後(優先の反対)されていました。
ミーティングなど、動かせない予定ならまだしも、締め切りに間に合わず、少しでも多くの時間を確保したい、という理由で劣後することも多々あり、これは問題だと感じていました。
つまり、仕事が遅れたらトレーニングの時間を削ってしまえばよい、というモラルハザードが起こるのです。
これが何回か続くと、トレーニングの習慣は潰えてしまいます。
それが、パーソナルトレーナーと契約することで、強制力が働き、よほどのことがない限り休めなくなります。
習慣の継続が保全されるわけです。
これに加えて、もう1つ、最近発見した「効用」があります
それが冒頭に書いたトレーナーとのやりとりです。
言い訳の余地をつくらない
ひとりで粛々とトレーニングにいそしむ場合、負荷の調整は自分に委ねられています。
たとえば、バーベルのプレートを1枚増やす、という判断は自分がくだしています。
負荷を増やせば、当然難易度は上がりますから、
- 「前回より重いのだから回数が減っても仕方がない」
という言い訳の余地を生み出すことになります。
もし、プレートが増えたことに気づかなければどうでしょうか?
トレーナーがこっそりプレートを増やし、これに自分が気づかずにいたら。
当然、「前回より重い」という先入観なしに、素の状態でバーベルに向かうことになります。
「重いのだからできなくても仕方がない」という“保険”がないので、当たり前のように本気で臨むことができます。
これによって、トレーニング効果が高まるでしょう。
眠れる“本気”を揺り起こす
同じことは仕事にも当てはまります。
たすくまやTaskChuteで、特にリピートタスクの見積り時間を実績をもとに修正した場合です。
たとえば、30分と設定していた週次リピートタスクについて、次回以降は25分に減らしておきます。
週次なので、一週間のブランクが生まれ、翌週には見積り時間を調整したことなど忘れているのです。
そして、いつものように取り組んでみると、見積り時間に収まらないので、驚かされることになります。
負荷が上がっているのです。
すると、「やり方を見直さないとダメだなあ」という反省が促され、それまで眠っていた本気が目を覚ますわけです。
別の言い方をすれば、人はできるのにやらない生き物なので、ちょっと刺激を与えることで、その「できる」を誘い出そう、ということになります。
たすくまやTaskChuteは物言わぬトレーナーというわけです。
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