» Pebble向けEvernoteアプリのリリースによって今までにない行動が生まれる可能性
そのPebbleですが、先日、ファームウェアアップデートがあり、Pebbleから再生中の音楽の音量調節ができるようになって、日本語が文字化けすること以外はかなり「ツカえる」ツールになりました。
これは、音楽再生中の画面ですが、右側の真ん中のボタンを長押しすることで、音量調節モードになっていて、上下のボタンで音量を調節できます。本来なら、もっと早くから、こんな機能くらいあって当然だとは思いますが、Pebbleの開発は、本当に一歩一歩前を確かめながら進んでいる感じなので、画期的な進歩なのです。
音量調節機能はもちろんうれしいのですが、今回の本題はそちらではなくて、プレゼンの機会に備えてPebbleを便利に使えないかと、アプリを探していたところ、プレゼンのスライドをPebbleからコントロールできる「Wrist Presenter」というアプリを見つけたのがうれしかったので、ご紹介します。
スライドの現在位置が分かる上、スライドをめくれる
iPhoneやiPadを使って、プレゼンしたことのある人ならご存じかと思いますが、リモートでスライドをめくるためのツールがなければ、プロジェクターに接続しているiPhoneやiPadのそばにいないと、スライドをめくれませんよね(ノートパソコンやMacでも同じことですが)。
以前、iPadを使ってスライドを見せる機会があった時には、iPhoneとiPadを接続して、iPhoneをリモートコントローラーとして使えるアプリを入れてみたりしました。しかしながら、これは結構まどろっこしいのです。
そこで、今度もそんな面倒なことはしたくないなと思って、iPhoneまたはiPadのスライドをリモートコントロールする手段を考えていたところ、
「Pebbleがあるじゃないか」
と思い至ったわけです。
写真をPebbleに転送できたり、EvernoteのノートをPebbleから見られたりするくらいですから、スライド操作くらいできそうだと、アプリを探してみたら、やっぱりありました! Android版では、ジェスチャーでスライドを操作できるアプリがあるようですが、私が使いたいのはiPhoneかiPadなので、「Wrist Presenter」ほぼ一択でしたが。
PebbleにインストールしたWrist Presenterと、iPhoneにインストールしたコンパニオンアプリを接続することで、スライドが全部で何枚あって、今何枚目なのかをPebbleで見ながら、スライドをめくることができるのです。
スライドを無制限に使うには、1000円のアドオンをアプリ内で購入する必要がありますが、新たにリモコンを買ったり、大げさなツールを用意するよりは、今持ってるPebbleが利用できるので助かります。
表示できるファイル形式はPDFのみですが、iPhoneやiPadでプレゼンする場合、いつもPDF形式にしているので、問題ありません(キーノート形式だったり、PowerPoint形式だったりすると、万が一の機器トラブルの時に対応しにくいからです。PDF形式ならば、最悪の場合、現場のパソコンをお借りしても表示できますから)。
プレゼンのためだけにPebbleを買うという人はいらっしゃらないと思いますが、最近のPebbleは、音楽のリモコンとして、Evernoteのチェックリスト参照用として、とっさのときのTogglのオン/オフコントローラーとして、私にとっては便利さが増している、楽しいツールです。
▼海老名久美:
フィーリング重視のガジェッターでライターで翻訳者。「SPEAQ」の中の人。