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というアドバイスがあります。
確かに、どんなノートであれ所詮ツールでしかありませんし、ツールである以上使ってこそナンボな感はあります。ノートにおびえ、びくびくして何も書けないでいるのはもったいないですね。
しかしながら、そのアドバイスを受けて「はい、そうします」と簡単にいかないのが人情です。特に一冊1000円を超えるようなノートであれば、なんとなく書くことを選んでしまう心理はなかなか抜けないでしょう。
たとえば、内気で女性に声がかけられない人に、「大丈夫、もっと気楽に話しかけていいよ」と言ったところで、いきなり軽快にトークし始めることはないでしょう。徐々に「練習」をして、慣れていく必要があります。
では、ノートについてはどうでしょうか。
今回は、(やや高価な)ノートに慣れるための3つの方法を紹介してみます。
ともかく付箋
付箋に書いて貼る。ただそれだけです。付箋ボード代わりに使うわけですね。
貼り直しがきくので、失敗が気になりません。ペンの速度を止めずにどんどん書いて貼っていきましょう。
ある程度内容がまとまれば、ノートに転記してもいいですし、そのままの状態で置いておいてもよいでしょう。
さりとてマステ
こちらは白地のマスキングテープ。あるいはテープ型の付箋でも同じようなことができます。
先ほどの付箋との違いは、「あらかじめ貼っておく」というところ。書いて貼るのではなく、貼っておいてから書く、というスタイルです。
一人でブレストする際などに有効な手法です。この際、テープの長さ、貼る角度などをバラバラにしておくとよいでしょう。もちろん、書きながら貼り足していくのもありです。
ちなみに、上の写真は書いた内容に合わせて、テープの位置を貼り直してあります。こういう調整ができるので、初めは気にせずペタペタと貼って、ガリガリと書いていきましょう。
はたまた別の紙
こちらは別のノート(あるいはメモ)に書いたものを貼ったもの。上の写真は1ページ分ですが、もっと小さいサイズでもOKです。
メモやコピー用紙なら失敗を気にせず、いくらでも書けるでしょう。そうして書いたものをノートに貼り付けるわけです。さまざまなメモを貼り付けて、メモ・コラージュを作ることもできます。
さいごに
今回紹介した三つの方法は、どれも「直接書き込みしない」「後で変更可能」なスタイルになっています。これだと気兼ねなくノートを埋めることができるでしょう。
そうしてノートを触っていくうちに、重要なものを赤で丸したり、あるいはペンで補足事項を追記したくなる時がやってくるかもしれません。そうなったら、思う存分書き込んでみてください。
その時にはもう、ノートに対する恐怖感は消え去っているはずです。
▼今週の一冊:
大きな岩と壺のお話、漁師とアナリスト、石切り工の仕事、DHMOの危険性、心理学者と元司令官のパイロット選びの基準、…などなど、聞き覚えのある「寓話」が50集められた一冊です。それぞれの寓話には解説(というか解釈)が付けられており、今後のビジネスへの手がかりも示唆されています。
さまざまなジャンルからお話が集められているので、寓話コンピレーションアルバムのような一冊と言えるかもしれません。示唆に富む短いお話に興味があるかたは、ぜひ。
» ビジネス寓話50選 物語で読み解く、企業と仕事のこれから (アスキー新書)
Follow @rashita2
先日AmazonのKindleの新製品が発表されましたね。
新しいディスプレイもあるようで興味津々です。あとは日本の書籍の取り扱いがどうなるか、ですね。その辺も強い関心を持って眺めています。またそれ以外の企業もいろいろ端末を出している様子。そこら辺も気になります。あれもこれも買うわけにはいかないので、「これっ!」というのが一つ決められるといいですね。
▼倉下忠憲:
新しい時代に向けて「知的生産」を見つめ直す。R-style主宰。