モレスキン・ラージをこんな風に使ってきた・内容編

カテゴリー: R25世代の知的生産

20120824102237

前回はモレスキンラージの使い方の形式を紹介しました。

今回は内容、つまり「何を書いてきたのか」を紹介します。

基本的に、一度書いて終わり系の内容ではなく、何度も読み返したり、徐々に書き加えることで内容を充実させるような使い方です。

思考整理

ある程度思考の材料が揃ってきて、「~~について少し考えてみよう」と思った時、おもむろにこのノートを取り出し、そこにまとめるようにしています。



メモなどに図を描いていたら、それを切って貼り付けるようなこともします。やはり描き直すのは面倒ですので。



読書メモ

本の内容を抜粋した読書メモ。読んだ本全てというわけではなく、特に「掘り下げたい」と思った本についてだけ、こういうタイプの読書メモを残しています。



言葉を引用するだけではなく、自分なりの言葉で表現を変えてみたり、図解してみると、理解が深まることも。

言葉のコレクト

テーマやジャンルではなく、「人」を軸に言葉を集めたページ。このページは梅棹忠夫氏ですが、それ以外にも何人かのページがあります。



さまざまな著作から言葉を収集し、一つの平面に並べてみると、新しい発見があったりするかもしれません。

企画案インキュベーター

ぼんやりと思いついた企画の卵を書き付けるページ。どう変化するかわからないので、付箋がメインです。



読み返して何か思いついたことがあった場合も、付箋で追記していきます。最終的にはこの見開きには収まらなくなるわけですが、そうなったら別のノートなり、Evernoteの専用ノートブックを作って、より大きく広げていきます。

さいごに

「パラパラと読み返したときに、インスピレーションが得られるようなノートを作ろう」

という目標でこのノートを書き付けてきました。ページ数が多いこともあって、一冊完了するまでにはかなり時間がかかりましたが、今読み返してみると一冊の「本」のようなものが出来上がっています。

こういうノートを作っても年収は上がらないでしょうが、面白い気持ち、楽しい気持ち、などが人生に増えることでしょう。
 

▼関連エントリー:


シゴタノ! モレスキン・ラージをこんな風に使ってきた・形式編


▼今週の一冊:

池谷裕二さんの「脳本」の新作です。脳科学のさまざまな知見をわかりやすく紹介してくれています。いくつか著者の他の著作と重なる内容もあるのですが、「へぇ~、そうだったんだ」と驚かされる内容もありました。高僧は「集中しよう」と強く念じることなしに、スムーズに瞑想状態に入ることができる、なんて話はいろいろ考えさせられます。なかなか面白い一冊です。


▼編集後記:




やはりノートを使う場合は、そのノートの役割なり方向性なりをある程度考えておくとうまくいく気がします。もうちょとノート論についてもまとめてみたいですね。


▼倉下忠憲:
新しい時代に向けて「知的生産」を見つめ直す。R-style主宰。


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