Excelベースですから単純に「タスクを複製したい」という時にはCTRL+Rで選択行を複製できます。しかしこれとは少し違うのです。
メニューから「アドイン」 → 「スケジュール」 → 「タスク複製」を選択するとTaskChute2では、
「何分だけ実行しますか?」
という問い合わせをしてきます。これに対するデフォルトの答えは「5分」です。つまりTaskChute2には「5分だけダッシュ」というスピードハックが機能として組み込まれているのです。
割り込みが入った!
私がこの「タスク複製」を最もよく使うのが「割り込みが入った」ときです。やっとメール返信を始めたと思ったら妻が呼んでいる。ここで「タスク複製」します。
「メール返信」などは「繰り返しタスク」です。「毎日繰り返し」設定(正確には「毎日タスのルーチン化」がなされている)になっています。ここで開始時刻と終了時刻をいれてしまうと「今日のメール処理は終わった」ということになってしまいます。
妻に呼び出され、メール処理の途中で席を立つわけですから実際には終わってません。終わってないからと言ってTaskChute2をそのまま放置すると「メール処理」をしているということになったまま妻に対応することになり、記録が混乱します。
ここで「タスク複製」するとメール処理を「何分だけ実行しますか?」と問われます。とりあえず「10分」とでもしておきます。そしてもともとの「メール処理」の方は「終了」させます。(開始から終了まで1分くらい。なにもしていない)。
この「終了」措置により、メール処理タスクはちゃんと繰り返しが発動して日付が変わってコピーされ、その他に改めて「メール処理(今日だけ:繰り返しなし:5分)」が発生するわけです。
これで妻に対応しても記録は整然とするし、メール処理を忘れることもありません。簡単に書くと次のようになるわけです。
- メール処理(見積もり12分:繰り返しあり) 17:49-17:50(実作業時間1分)
- 妻に対応(繰り返しなし) 17:50-
- メール処理(見積もり10分:繰り返しなし)
今日はいつもと違う日なので・・・
もう一つ大事な「タスク複製」の用途があります。
いつもであれば「原稿書き」などには35分くらいあてているわけですが、今日たまたま午後に外出や打ち合わせが続くという時、もはや35分も原稿を書いているヒマはないわけです。
そんなときには「5分だけ」やることにします。この「見積もり」(というよりも上限タイム)を先に済ませてしまうことで、原稿書きに没頭する間に打ち合わせに遅れたという事態を防ぐことができます。
「原稿書き」もまた「繰り返し」なので「見積もり」を今日の都合に合わせて変えるわけにはいきません。来週の「原稿執筆」が「5分」となっていたのでは来週の私が混乱します。
さらに逆にケースもあります。今日は比較的天気も体調もいいからふだんなら35分の原稿を倍にして70分書こうというようなとき。
このときにも「35分」のタスクはそのまま複製して日付を変えさせます。そして「70分」のタスクを新しく作ります。「70分」も書く日はめったにないため、数字を変えたタスクを複製するわけにはいかないのです。
「タスク複製」を行うと「繰り返し設定」などが外れるのです。時間の見積もりを大きく変えたり、実行するセクションを変えたりする際に重宝する機能なのです。
Taschute2にはこういった「かゆいところに手が届く」機能がふんだんに盛り込まれています。特に「現実的な先送り」をしたり「ちょっとタスクを小分けに」する際にこうした機能が重宝します。1つの大きなタスクが「30分」などとあって手をつけがたいときには「タスク複製」を連射して「5分ずつ6つ」作って「やること」を羅列することもよくあります。
「終了予定時刻」は全く変わりませんが、やることはこれだけで明瞭になります。しかしそれらの分解したタスクは繰り返さない。元の「30分」のタスクは繰り返す。そんなこともやれるわけです。
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