リアルタイム・フィードバックの威力

カテゴリー: ビジネス心理

2007-12-03(月)の記事で大橋さんが取り上げていらっしゃったiKnowですが、私も使っています。確かに「英語を勉強し続ける気持ち」を高めてくれる工夫が随所に施されていて、これが無料とはちょっと信じられない感じです。

iKnowのどこがそれほど気持ちよく使えるか。一言で言うと、時間と労力がまったくムダにならないという感触が得られるのです。

続かない要因

英語に限ったことではありませんが、勉強していて続かなくなる要因をいくつかあげると、

1 やっている最中は自分が「これだけやっている!」という実感が得にくい
2 やったことが身にならず、ぽろぽろこぼれていく感じがする
3 そのまま続けていて、目標が達成されるかどうかが不安

イメージとしては、恐ろしく長い釣り竿を、うまく扱えないような感じです。1日の勉強時間を1時間として、その1時間は、何の見返りも得られないとすれば長い時間です。それでも、たとえば1000時間後には大学に合格するとか、TOEICで900点を突破できるという保証があればいいのですが、1時間の勉強をした直後には、全体のわずか1/1000の行程を終えただけですから、そんな先の見通しは見えないわけです。

仕事でも同じようなことが言えるでしょう。毎日の仕事時間である8〜10時間というのは、長い時間です。週の40〜50時間となれば、相当に長い時間です。それだけの仕事をしたからといって、成果に対してすぐに見返りがもらえるわけではありません。給料がもらえるのは、最大で30日後のことです。

もちろん、仕事のリターンはお金だけではありませんが、何にせよ、労苦を注ぎ込んでも「それだけのことをした!」というリターンが得られずじまいであることは、少なくありません。場合によっては、仕事を完遂させて、怒鳴られて、やりなおしさせられることだってあるのです。

リアルタイム・フィードバック

iKnowの話に戻りますと、このソフトはリアルタイムで、つまり解答を打ち込むそばから視覚や聴覚効果の「フィードバック」が得られるのです。自分がiKnowをしているという実感を得るのに、何の苦労も要りません。また、どのような単語や熟語や言い回しをいくつ覚えるかということも、全部任せきりに出来ます。さらに、自分がどこまで覚えたかまで、保存しておいてくれるのです。

このうえ、望んだとおりの目標が達成できるのなら、恐らくやみつきになりそうです。残念ながら私はまだ始めて日が浅いため、自分の目標達成がこのソフトで実現されるかどうかまでは分かりません。しかし、ある程度の期待には応えてくれるのではないかという予感はあります。(けっこう手こずっているため)。

もしも、ドラゴン・クエストの最後の敵を倒せば、仕事が終わったことになるのであれば、ドラゴン・クエストにはまる人の数は、今の比ではなくなるでしょう。iknowには、そんな魅力が感じられます。本当に、遊んでいるのに近いのに、実際の役に立ってくれている感じなのです。

そうした仕事のためのツールは、少なくとも現段階ではまだ、実用化されているとは思えませんが、そういうツールを作り出したいという情熱は、ライフハックスの精神というものだと思います。

ラクに仕事をしたいという心理ではないのです。(子供はラクにゲームしているわけではないでしょう)。特異な人になったり、特異な精神の負荷をかけたりしなくても、ふつうの人が、自然な気持ちで仕事に熱中したい。ライフハックスというのは、そういう感覚なのだと思います。

▼「ビジネス心理」の新着エントリー

» 「ビジネス心理」の記事一覧
スポンサー リンク