仕事のスピードを上げるコツは、仕事を終わらせようとしないこと。これに尽きます。
仕事が遅い人の共通点は、仕事を終わらせようと考えていること。終わらせるためには、経験上、相当な時間と体力と気合いが必要なことは痛いほどよくわかっています。だからこそ、終わらせるためにはベストなコンディションで臨まなければならない、と考えるのです。
取りかかる前に、一服しておこう。コーヒーを飲んでおこう。急ぎの伝票処理を先に片付けておこう。メールチェックをしておこう。気になっているあのメールに返信しておこう・・・。
そうこうしているうちに時間がなくなって、「明日の朝スッキリした頭でイチから取りかかろう」というもっともらしい言い訳とともに体よく先送りされることになります。でも、「明日の朝」になれば、また新しい仕事が押し寄せてきますから…(以下略)。
では、仕事が速い人はどう考えるか。
仕事が速い人は、仕事を少しでも進めよう、と考えています。そもそも仕事には終わりはないので、終わらせようと考えること自体に無理があるのです。
あーでもない、こーでもない、とその場に留まって考えているうちにどんどん時間が過ぎていきます。まずは始めてしまうこと。始めてから、どういう風に進めるかを考えます。一見すると無計画に思われるかもしれませんが、これはカーナビつきのドライブを思い浮かべてみれば、そうではないことに気づくはずです。
カーナビは目的地をセットすれば、ルートは自動的に決まります。途中でそのルートを外れても、そこからリルート(ルートの再設定)が行われ、目的地への移動は止まることなく続けられます。
出発前に地図をじっくり眺めて綿密なシミュレーションをもとにたった1本の最短ルートを求められたとしても、出発してみたら、思わぬ渋滞に足止めをくったり、工事中で回り道を強いられたりするなどして、予定通りにいかないこともあるでしょう。そうなると、綿密なシミュレーションにかけた時間が無駄になってしまうかもしれません。
まずは取りかかってみること、走り始めてみること、声をかけてみること。その初めの一歩さえ踏み出せば、二歩目はもっと軽くなっているはずです。
今週書いたエントリー
- 日刊シ!042:録画した番組を最後まで見たらその場で削除する http://post.ly/1U6Ik
- 日刊シ!043:悩みを「問い」に変換する http://post.ly/1ULZa
- 今週のまとめ/目標がないとやりたいことができない、その理由とは? http://bit.ly/fOHxUI
- 日刊シ!044:話が盛り上がったら、その場でお互いに「いまできることは何か?」を問いかける http://post.ly/1UZif
- 日刊シ!045:「とは?」を繰り返してやるべきことを明確化する http://post.ly/1Unmk
- 日刊シ!046:やる気が出ないときは原因・目的・理論の3方向から「なぜ?」を考えてみる http://bit.ly/gLCqJ5
- 2/4(金)のEvernoteセミナーに @zonostyleさんこと倉園佳三さんのゲスト登壇が決定! http://bit.ly/gK5r2h
- 日刊シ!047:未来と現実を「そのためには?」でつなぐ http://post.ly/1VJ89
- 日刊シ!048:「未来」に時間軸をズラしてみる http://post.ly/1VYah
- テクニックは必要だが、○○を捨ててまで集めるほどのものではない http://bit.ly/fHCYJi
- 日刊シ!049:何かがうまくいったとき、その意味を考える http://post.ly/1VjxB
今週のおすすめツイート
今日訓 0313:タスクをメーラーに閉じ込めない。タスク含有メールを受け取ったら早急にタスクだけ摘出して安全な場所に隔離する。 #dailyremark
今週やめること/始めること
日刊シ!より。
これから何かを新しく始めようと思ったら、必ず今やっている何かをやめる必要があります。時間は有限だからです。「始める」時は「やめる」とセットで考えましょう。
- やめる:「どうしよう…」と悩む
- 始める:悩みを「問い」に変換する
- やめる:話が盛り上がったら、盛り上がるに任せておく
- 始める:話が盛り上がったら、その場でお互いに「いまできることは何か?」を問いかける
- やめる:目的を目的のままで終わらせる
- 始める:「とは?」を繰り返してやるべきことを明確化する
- やめる:「なぜそれをするのか?」を考える
- 始める:「なぜ?」を原因・目的・理論の3方向から考える
- やめる:未来を想像して終わる
- 始める:未来と現実を「そのためには?」でつなぐ
- やめる:「いま」を起点にしか考えない
- 始める:「未来」に時間軸をズラしてみる
- やめる:何かがうまくいったとき、手ばなしで喜ぶ
- 始める:何かがうまくいったとき、その意味を考える
▼参考文献:
今週のアプリ
昨年12月23日(木)から使い始めて、今日まで毎日欠かさず使い続けているのが「瞬間日記」です。サブブログ(SOHO考流記)でも、繰り返し取り上げています。
- 038:ライフログは瞬く間に記せないと続かない
常に持ち歩いて何かあったら瞬間日記を起動して記録。これを繰り返していって、寝る前に一日分をエクスポート → Evernoteにメール、でOK。
- 043:瞬間日記で画像を投稿するときの注意点
どちらか分からなくなったら、とりあえず画像を選んでからテキストを入力する、という順番を守れば安全。
- 062:瞬間日記のタグで関連記事をまとめて表示
瞬間日記にはタグ機能がある。ちょうどTwitterのハッシュタグと見た目も機能もそっくりで、日記を書くときに付けておくことで、あとで同じタグのついた記事をまとめて読み返すことができる。
作業記録という観点からいくと、特定の行動とタグを自分の中で関連づけておくことで、少ないタップ数で記録に残すことができる、というのがタグを使うことで得られるメリット。
詳しくはそちらをお読みいただくとして、今回は瞬間日記をこれから始めようとした人が最初に「?」を感じるであろう一点を解説。
それは、「瞬間日記」というアプリが2つ存在すること。
iPhone、iPod touch および iPad 互換 iOS 3.1.2 以降が必要
カテゴリ: ライフスタイル 価格: 無料
更新: 2010/12/15
iPhone、iPod touch および iPad 互換 iOS 3.1.2 以降が必要
カテゴリ: ライフスタイル 価格: 無料
更新: 2010/12/23
2つの違いは以下の通り(アプリの詳細説明ページより)。
オリジナル「瞬間日記」との違いは以下の2つです.
– よしもとあこ氏 描き下ろしのデザインを採用.
– 標準の20色のSkin Color に加え, Leather Skinをインストール済.
2つインストールして、目的を変えて使い分けるのも一法。
ということで、もう1つの瞬間日記は毎朝の「やりたいこと記録」に使うことにしました。
» 「やりたいこと」をひたすら毎日書き続ける
毎日「やりたいこと」を思いつくままに書き出して、
自分のケータイあてにメールして、
ひまさえあれば、それを読み返す、という習慣。
今週のランキング
2月4日(金)のEvernote情報活用術セミナーは満席となりました。
お申し込みいただいた皆さま、ありがとうございます!
3回シリーズですので、続く第2回と第3回の準備も粛々と進めています。
Evernoteのセミナーですが、Evernoteにこだわるつもりはありません。あくまでも目的ありきで、その目的に沿った使い方ができる場合のみEvernoteを使う、というスタンス。よりふさわしいツールがあれば、そちらを使います。そんな事例も可能な限りご紹介します。
そういう意味では、Evernoteを使いこなせるようになることを目指すのは、英語が話せるようになることを目指すのに等しいと言えます。英語で何を話したいか、が重要です。