「時間は決してなくならない」のです。
すべてのタスクが終わった後に布団に入る直前になれば、ちゃんと「寝る時間」はあります。
起きてみると「夜寝るまでに起きて行動するための時間」もあります。
「時間がない」というのはあくまでも「締め切りまでの時間が足りない」とか「待ち合わせ場所に着くと約束の時間が過ぎてしまう」とか「今日やることをやり切る前に睡魔に襲われる」といった意味のはずです。
そうかもしれないが、そうだとしても何の意味があるのか?
「時間は決してなくならない」という当たり前の事実に気づけば、少なくとも一つはいいことがあります。
「時間がない」だけの理由からできないことは、ほとんどなくなります。
なぜなら「時間はなくならないから」です。
私は夕食後の夜寝る前、7分だけ「ファイナンス」というタスクを実行することがあります。中身は確定申告の準備です。
私と同じようなフリーランスの方の中には、2月、3月になると「確定申告のための作業」に追われる人が多くいます。申告が終わった4月や5月から「その準備をしておこう」などと考える人は少ないのでしょう。
たしかにその時点では締め切りまで10ヶ月以上もあるのです。「時間がない」となったら真っ先に「先送り」されてしまうタスクだろうと思います。そういうタスクは他にもいくつかはあるでしょう。
こうしたタスクについて「アリとキリギリス」のたとえを持ち出して「アリのようにコツコツやっておくべきです」といってもやる気になれないと思います。締め切りが遠すぎてどうしても実感がわかないのでしょう。
こういうタスクをやるとなると、なにか不安、もっというと恐れのような気持ちに襲われるのを自覚するはずです。
確定申告の準備の何が恐ろしいというのでしょうか?
私が思うに、現代の多くの人が恐れるのは「時間がなくなること」です。
だから「時間はなくならない」と確信しておくのがいいと思うのです。
確定申告の準備のために7分間を費やしたところで時間はなくなりません。7分だって長すぎるくらいです。3分でもいいのです。そうまで言ったとしても「1年前からやりたくない」と思われてしまうかもしれません。
それでも私自身は、確定申告が終わった翌日から、翌年の確定申告の準備を必ず開始します。その辺りの日であれば1分も必要ありません。
要するに1年365日、欠かさず「確定申告の準備」を進めておくわけです。そうすればうまくいくと、年間で360分、つまり6時間程度でこの作業は終わります。
これを4月までため込んで「まとめて一気にやった」ら、私では絶対6時間では終わらせられないのです。
「時間がもったいない」と思いすぎると、より多くの時間を失う結果になります。
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テーマはおなじみのタスク管理です。
佐々木正悟、岡野純、ぞえの3人が、それぞれの観点から、いまの自分にとっていちばんしっくりくる「タスク管理」を実例を交えてお伝えします!