今回はその対策を考えます。
とくに最近は「グッドバイブス」の影響もあり、
- 人に何かを依頼されたらすぐそっちに集中して取り組んであげましょう!
などという話をすることがあって、
- 「そんなことをしたら作業をしょっちゅう中断しなければならなくなり、集中できなくなる!」
という不安をよく聞くようになりました。
もっともなようですが、もっともらしいだけともいえます。
「仕事と関係ないことが頭をよぎると、その瞬間にすでに集中を欠いている」
まず、他人からの依頼にすぐ対応するようにしていると、集中時に依頼されること自体が減ります。
少なくともわたしはそうなったので、一度お試しください。
つぎに、そもそも集中できなくなるのは先のことを心配するせいです。
これはGTDのデビッド・アレンさんが言っていたことでもあります。
私は直接アレンさんとその話をして聞いたのです。
アレンさんは言いました。
仕事中に、仕事と関係ないことが頭をよぎると、その瞬間にすでに集中を欠いている。それでは私の言う「武道者の心構え」から離れてしまう。
何かを依頼された際に、「次に自分が集中したいと思ったときに集中できなくなること」を不安に思うというのは、未来についての心配です。
この種の心配を反射的にやるクセをつけてしまっていると、集中できなくなるわけです。
タスクシュートには、「実行中作業の一時中断」と「再開」を容易に記録できるよう、機能が備えられています。
だから、原稿を書いて3分で中断させられても、用事が終わったらすぐ再開の記録を残すことができます。
このような機能をフルに活用することで、3分だけだから明日にしようといった奇妙な先送りをせずに済みます。
「先のこと」を脳内で考えないことです。
GTDでもそういっています。タスクシュートもこの点は同じです。
あとでやるべきことはリストに書いてあるので、それについて頭を悩ませることはないのです。
先のことを脳内でまったく考えなくなれば、現在のことに集中せざるを得なくなります。