- イマココ仕事術
という方法を紹介していきます。
これは私が勝手に名づけたものです。
ふつうなら「概要」を紹介するところから入るべきでしょうが、その前にまず、
- 「これ」にぶつかると逃げたくなる
という「先送りの恐怖心」から始めたいと思います。
いますぐやることをやれば、イマココで仕事は進んでいきます。
だから、次に実行するタスクに恐怖を覚えなければ、結果として約束を果たすことができるはずです。
約束の日時が一日後であっても一年後であっても、やるべきことはイマココでやるほかないのです。
期限が一ヶ月後だからといって急にツールを変えない方がいいのです。
ツールを変えたいのは「鳥瞰したいから」かもしれませんが、多くは「仕事が怖いから」にすぎません。
ひとつ簡単な例を挙げます。
不安を見つけて、取り去る
- スクワット40回
- 原稿執筆
もしこの際、スクワットは簡単にできるのに原稿を書くことからは逃げたくなるとすれば、それはただ、スクワットをするのは怖くないが、原稿を書くのは不安だというのにすぎません。
そうであれば、タスク実行の不安を取り去るべきです。
どうすればいいのかといわれれば、ひとつには
- 他人になにか意見されたときのイメージ
をスワイプすることです。消去しましょう。
他の人がなにかをあなたに言ってきたとき、それをまだ覚えているとすれば、間違いなくあなたはなにか不安を抱いているはずです。
なぜなら、相手の人はあなたに罪悪感を覚えさせる仕掛けを施したからです。
人は他人に意見を言ったり、攻撃したり、叱責するときには、
- 万全の体制
をとろうとします。
どういうことかというと、一〇対ゼロであなたが悪いという形にするのです。
そうしないとめんどうなことになるからです。
意見する人が慎重で知的で冷静で良心的な人であると、むしろそうなるものです。
「ワタシはめったにこうしたことは言わないが、あなたのふるまいにはどうしても目をつぶれないことがあり、本当はこんなことを言いたくはないのだが、さすがにひどすぎるのではないかと思い、黙っているわけにはどうしてもいかず…」
つまり意見する人は1パーセントも悪くないのに、あなたがあまりにも愚かで未熟で不誠実で乱暴であるから、温厚な人といえどもついに堪忍袋の緒を切らさずにはいられなかったというわけなのです。
こう言われるのはつらいものです。
だから人のいいあなたは罪悪感を覚えてしまい、そんなことを二度と言われないようにしようと固く決意します。
- スクワット40回
- 原稿執筆
「原稿執筆」にさしかかったところで、先ほどの「つらいこと」を言われた記憶がよみがえろうとするわけです。
スクワット40回にはそういう「闇の記憶」がないわけです。
だから身体的には負荷のかかることをするとしても、恐怖を覚えずやすやすとやれるわけです。
ではどうしたらいいかと言えば「罪悪感」を払拭します。
「温厚な人」の「怒り」だからといって、そんなにまじめに受けとめないのです。わたしだってあなただって、およそほとんどの人は他人に「意見」や「抗議」を述べ立てるときには、同じようにしたいと思うはずです。
意見する「自分」は1パーセントも悪くないのに、相手があまりにも愚かで未熟で不誠実で乱暴であるから、温厚な自分といえどもついに堪忍袋の緒を切らさずにはいられなかった
と言いたくなるでしょう。
あなたが非常に正直ならそうではないかもしれません。けれども人はおおむね正直ですが、そこまで正直ではないのです。
罪悪感を抱くことは、精神的苦痛を極限まで高めます。
それがあったら仕事はできないものです。
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勉強会シーズン2をとおしてお伝えしてきたように、この世界は「人が作ったもの」と「人が創らなかったもの」のハイブリッドでできています。
では、私たちの生活の中にある「時間」はどちらに属するものでしょう?
人によって見解は異なると思いますが、少なくとも1日は24時間、1年は365日という尺度は「人が作ったもの」であるはずです。
また、実際には存在しない「過去」と「未来」も、私たちが頭でひねり出したものにほかなりません。
この発明には、たしかにさまざまなメリットがあります。
予定の時刻があるおかげで、他の人と会ったり、交通機関に乗れたり、イベントに参加できたりします。
期日を定めることで、複数人、複数の組織での共同作業がやりやすくなります。
けれども、多くの「人が作ったもの」と同じように、時間も「人が創らなかったもの」である私たちを必要以上に疲弊させたり不安にさせたりする負の側面をもっています。
今回の勉強会では、怒濤のように流れていく時間の中で立ち止まって、このイリュージョンの正体を解き明かしていこうと思います。
グッドバイブス勉強会 s2「④ 時間に囚われず時間を味方にする」 \| Peatix