なかなかアウトプットできないのはインプットしすぎているからかもしれない

カテゴリー: 発見の記録



今さらながらアウトプットがボトルネックになっていることに気づいた大橋です。

いま、Kindleで以下のコミックを読んでいるのですが、



この中で以下のような指摘がありました。

非ボトルネックは余剰能力を抱えているからボトルネックよりも早く需要を満たすことができる。

だからボトルネックの処理能力を超えて非ボトルネックを休まず働かせていると、その余剰能力で余剰在庫を作ってしまうんだ。

非ボトルネックをボトルネックより働かせても生産性は向上しない。
逆に目標から遠ざかることになる。

これだけでは「え? どういうこと?」と混乱してしまうかもしれません。

この指摘は工場における生産性に関するものです。

でも、僕はこのくだりを読みながら(実際にはコミックなので分かりやすいイラストを見ながら)、別のことを考えていました。

そして、「そうか、自分にとってはアウトプットがボトルネックになっているんだ!」と気づいたのです。

そもそも、「ボトルネック」と「非ボトルネック」とは何なのか?

詳しい解説は本書に譲りますが、僕は以下のようにとらえています。

僕は、毎朝デイリーリストを作っています。デイリーリストとは、その名のとおりその日にやること(=タスク)のリストです。

このとき、リスト上のタスクの中には必ずボトルネックになっているものがあるはずです。

それを終えないと一日が閉まらないタスクです。

さらに、ボトルネックには「全体の足を引っぱっている」という特徴もあります。

それを終わらせないと次のタスクに進めないようなタスク。

たとえば、

という2つのタスクがあるとき、ボトルネックになるのはAです。Aをやらない限り、Bに進むことはできません。

さらに、Aをやったとしても、一定時間はBに取りかかることはできません。

AとBのような関係は前後依存関係と呼ばれたりしますが、前後依存関係がなくてもボトルネックになりうるタスクがあります。

アウトプットがボトルネックになりやすい

本を読んだり、オーディオブックを聴いたり、といった活動は「インプット」と呼ばれます。

一方、読んだ本や聴いたオーディオブックの内容を自分の言葉でノートにまとめたり、ブログに書いたりといった活動は「アウトプット」と呼ばれます。

このとき、インプットとアウトプットの間には一見すると前後依存関係がありそうです。

インプットをしないとアウトプットができなさそう、だからです。

でも、実際にはすでに頭の中には膨大な知識のストックがあるはずですから、いきなりアウトプットに取りかかることは不可能ではないはずです。

それでも、アウトプットは滞りがちです。

なぜか?

インプットに比べてアウトプットは作業負荷が高い、心理的抵抗が強い、難易度が高い、からです。

そうなると、相対的に作業負荷が低く、心理的抵抗が弱く、難易度が低いインプットが取りかかりやすいタスクになります。

というわけです。

アウトプットがボトルネックだと何が困る?

ここで、冒頭の引用に改めて目を通してみましょう。

非ボトルネックは余剰能力を抱えているからボトルネックよりも早く需要を満たすことができる。

だからボトルネックの処理能力を超えて非ボトルネックを休まず働かせていると、その余剰能力で余剰在庫を作ってしまうんだ。

非ボトルネックをボトルネックより働かせても生産性は向上しない。
逆に目標から遠ざかることになる。

文中の「ボトルネック」と「非ボトルネック」をそれぞれ「アウトプット」と「インプット」に置き換えてみます。

だいぶ分かりやすくなってきました!

さらに、文脈に合わせて大胆に書き換えてみます。

すぐに取りかかれるからといって、インプットにばかりに時間を割いていると、そこで得られたアイデアが形になることなく“余剰在庫”として積み上がるばかり。
 ↓
いざアウトプットしようとしても、アイデアが多すぎて収拾がつかず、ますますアウトプットが難しくなってしまう。
 ↓
せっかくのインプットが空回りになるばかりか、インプットにかけた時間も無駄になってしまう。
 ↓
インプットへの意欲も減退してしまう。

…ということで、一刻も早くアウトプットがボトルネックになっている状況を打破しなければ、と考えているわけです(イマココ)。

あなたなら、どうしますか?

参考文献:

本書には、ボトルネックを解消するためのアイデアも当然書かれており、アウトプットというボトルネックの解消にも応用できそうです。もう少し考えてみます。



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