すべての段取りを計画し尽くしてから実行に移すのではなく、ある程度の方向性が見えたところで動き出してしまう効用

カテゴリー: アイデアの育て方



今日、佐々木正悟さんとZoomにてタスク管理トレーニングセンターの動画収録をしていました。

収録の流れは、以下の2ステップ。

事前の打ち合わせでは、スライドを画面共有しつつ、佐々木さんがどんな話をするつもりかをヒアリングします。

これに合わせて、スライドにカコミや補足説明の文を追加します(スライドの作成は佐々木さん、編集は大橋という分担)。

ここまでで、収録の準備は完了。

収録に臨みます。

2ステップのうち佐々木さんパートの部分のみすり合わせて、大橋パートについては何も決めずに収録に入ってしまうのです。

すべての段取りを計画し尽くすことはできない

収録は佐々木さんパートから始まります。

僕はこれを黙って聴いています。事前にどんな話をするかのすり合わせはしてはいますが、佐々木さんもその場で自由に話しますので、まっさらな気持ちで耳を傾けます。

といったことはいっさい気にせずに、もちろん、多少は気にはなってしまいますが、画面に投影されるスライドを見ながら受講者の気持ちで聴きます。

さもないと「あれれ、こんなこと話すなんてさっき言ってなかったぞ」などと気になって心がざわざわしてしまうからです。

佐々木さんの話を聴きながら、いろいろなことが思い浮かびます。

黙って聴きながら、思い浮かぶ断片を泳がせます。“断片魚”たちを自分の目線の斜め上あたりに漂わせるイメージです。

メモは取りません。

佐々木さんの話を聴きすすめるうちに「あ、この流れだとあの話はやめたほうがいいな」ということで漂わせている断片の一つを消したり、代わりに新しい断片を追加したり、といった組み替えをします。

不意に佐々木さんの話が終わり、大橋パートが始まります。

この瞬間、いくつか候補として漂っていた断片のうちの1つが即座に“採用”され、自分でも不思議に思うのですがあらかじめ用意しておいたかのように“再生”が始まります。

自分で口を動かして話してはいるのですが、誰かが用意した原稿を読み上げているような感覚です。

その原稿は話すそばから文字化され、声にすることでその場で消失していくので、厳密には読み上げてはいないのですが…。

ある程度の方向性が見えたところで動き出してしまう

最初のうちは、大橋パートでどんなことを話すかについて、あらかじめ佐々木さんとすり合わせたり、手元に箇条書きでメモを用意したりしていたのですが、だんだんしなくなりました。

準備をしなくてもできるようになったから、というより、準備をすると準備したことしか話せないことに気づいたからです。

もっと言うと、準備をしても、それ以外のことを話してしまうことが多くなったから、です。

なぜ、準備したこと以外のことを話してしまうのか?

それは、佐々木さんの話を聴くことで準備段階にはなかった新しい文脈が生まれてしまうからです。

大橋パートで何を話すかについて、収録前の段階で一字一句に至るまでの完全な原稿を用意することはできるでしょう。

でも、実際に佐々木さんの話を聴いてからでは(佐々木さんも原稿なしで話すので)、その原稿の内容が佐々木さんの話と噛み合わなくなることは往々にしてあります。

そうなると、あらかじめ完全な原稿を用意する時間と手間がもったいないと感じられるようになります。

この話をまとめると、以下のツイートのようになります。

どんな話をしているか?

以下、今回ご紹介したような形で収録した動画の1つです。

長期計画を遅滞なく進めていくうえでのタスクシュートの役割とは

※以下の操作で動画の再生スピードを調整できます。


大橋パートではマラソンの喩えを持ち出していますが、これは佐々木さんの話を聴きながら思いついたアイデアです。

タスク管理トレーニングセンターでは、上記以外にも以下のような動画を公開中です。

ほかにも多数の動画を公開しています。

以下のページで、動画の一覧とサンプル動画を公開していますので、ぜひご覧ください。

» タスク管理トレーニングセンター


▼「アイデアの育て方」の新着エントリー

» 「アイデアの育て方」の記事一覧
スポンサー リンク