ボトムアップの罠

カテゴリー: アイデアの育て方



セミナーを開催するときの話。

こういうボトムアップなやり方は一見良さそうなのだが、致命的な難点がある。

それは、「ねた」を集めすぎてしまうこと。

まず、伝えたいメッセージを決める

「ねた」を集めている間は全体の構造が見えないために、その不安を解消したい気持ちも手伝って、後からふり返ると全く役に立たない「ねた」でも「これも使えるかも?」と、どんどん取り込んでしまう。

その結果、

従って、セミナーをやるとなったら、伝えたいメッセージを最初に一行で書き表しておくこと

次に、それがもっとも効果的に伝わるような構成案(骨組み)を作ること。

ここまでできて初めて、「ねた」を集め始めてよい。

むしろ、ここまでできていない段階では「ねた」を集めることは本来はできないはずなので、もしできるとしたら、それは単に、おもしろい「ねた」を見つけたからとにかくこれをシェアしたい、という欲求ドリブンな行動にすぎない。

伝えたいのは自分の外にある「ねた」ではなく、自分の内にあるメッセージである。そのメッセージを過不足なく伝えるうえで、集めた「ねた」が文字通り「ねた」になるにすぎない。

このことはセミナーに限らず、文章にも当てはまる。

とはいえ、最初に「伝えたいメッセージ」を決めるうえでは、ボトムアップのプロセスが役に立つ。

注意すべきは「ねた」に主導権を持って行かれないようにすること。

まとめ

全体の流れをまとめると次のようになる。

以下略。

ボトムアップで「ねた」をまとめる上ではやはりKJ法、といえばこの一冊。



▼「アイデアの育て方」の新着エントリー

» 「アイデアの育て方」の記事一覧
スポンサー リンク