『「こんなもの誰が買うの?」がブランドになる』という本を読んでいて出会いました(p.108)。
要約すると、以下の通りです。
- 頭の中の空間にはいろいろな概念がごちゃごちゃに共存している
- これを文章に書きあらわそうとすると、おのずと順番に並べることになる
- 空間的存在を時間的存在に転換した、ことになる
- 空間を時間化することが書く行為である
考えている間は「なかなかイイ感じじゃないか!」とほくそ笑んでいても、実際に書いてみると、考えていたときには気づかなかった欠落や矛盾やほころびが露わになり、考え直さざるを得なくなる。
考えていたときは夢見心地でいられたのに、書いてみたら厳しい現実に直面し、行く手を阻まれる。
だからこそ、前に進む上で、書くことが欠くことのできない工程なのだと考えられます。
一方、絵を描くことは頭の中にある空間的存在を写し取るように目に見える形に切り出すことができるという点で、優れていると感じます。