これはたしかにかなりハードルが高いと思います。
それでも先日読んだ次の記事に比べれば、まだまだイージーです。
しかしそんな中でも、私が仕事をするうえで最も大切だと考えている「あること」をきちんとこなせる人は100人に1人もいませんでした。その「あること」とは、「常に締め切りを守ること」です。
突き詰めればこれが正しいと、私も思います。それでもこれは、あまりにもと言ってもいいほど、難しいことです。
締め切りを絶対に守るのに比べれば、「約束を守るようにする」ことはまだまだ簡単です。
なぜ約束は守られないのか?
こういうことを書くのははばかられますが、実例としてちょっとだけ触れるなら、たとえば「待ち合わせや打ち合わせの時刻」というのはそんなに守られるものではありません。数分から十数分にせよ、破られることが多々あります。
パーティやセミナーや飲み会となりますと、これよりはるかに簡単に約束が破られます。「お金を払っているけれども来ない」「時間どおりには決して来ない」という人も想像するよりずっと多いものです。
また私が観測するごく狭い範囲でも子供との約束というものほど簡単に破られるものはありません。私の両親、つまり私の娘から見れば祖父母なども、子供と簡単に約束し、十のうち九つは履行しない(この数字はかなり正確です。私は全部メモしておくからです)。学校の担任の先生であっても、そういうのが一つもないとは決して言えません。
理由の一つは、ただ単にすぐ忘れるからです。
もう一つは、忙しいからでしょう。
時間が足りないというのは、これは良く申し上げることですが、何らかの約束を刻限までに守ることができなくなるということであり、「死ぬこと」ではありません。自分の持ち時間は、本当の意味では、死ぬまでなくならないのです。
自分の持ち時間を、約束で区切ったとき、締め切りというものが軽い意味にせよ発生し、その時までにしなければならないことが、決まります。その時までにしなければならないことが、その時までにできそうもないとき「時間がない!」と言うことになるわけです。
だから「時間がない!」という事態は、人間関係を損ないやすいのです。
この両方の問題をいっぺんに解決するには、確実に履行できるような約束しかしないこと。
そして、約束したら履行することです。
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» 6月30日 不安を味方につけるための心理学入門 第4回【総集編】(東京都)
2018-06-24(日)のこちらのオンライン版は満席で、盛況のうちに終わることができました。
ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。
リアル版はまだいくつかお席ございますので、ご興味ある方はぜひ、よろしくお願いいたします。