タスクに名前をつけることで時間が節約できるのはどうしてか?

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以下の記事に出てくる「名もなき家事」にはある共通点があります。タスクを管理する上で、とても重要な共通点です。

ネット上で、具体的にどのようなことが名もなき家事としてあがっているのか? 探してみると続々と出てきました。

「洗剤、柔軟剤、シャンプーなどを詰め替える」「製氷用の氷タンクに水を補充する」「冷蔵庫の中身、ここ数日のメニュー、季節感、スーパーの安売り、自分と家族の好みなどを加味して今夜の夕食を考える」「トイレットペーパー、ティッシュペーパーなどストック品の残量を確認して購入する」「洗濯機のゴミがたまるネットのゴミを捨てる」…。

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これらのタスクはすべて「リピートタスク」なのです。

実際、私のタスクリストには、これとまったく同名ではもちろんありませんが、同じ意味のタスクがすべてあります。そのすべてが「リピートタスク」であり、リピート頻度もあります。


一般的に言ってなぜこれらに名前がつかないのかといえば、ある程度まで、これらはリピートタスクだからです。人は、毎日行っている行動を、徐々に無意識でやるようになってしまうため、行動そのものへの認識を省くようになります。

しかしこうしたものにはすべて、できれば名前をつけるべきです。なぜなら、名前をつけることによって、私たちは時間を節約できるからです。

時間を節約するために一番効果が上がるのは「タスクをやらないこと」

時間を節約するために一番効果が上がるのは「タスクをやらないこと」です。これが確実です。これ以上の方法は、まずこの3次元世界には存在しないでしょう。まして「リピートタスク」は繰り返し何度もやる、場合によっては一生やるのですから、これをやらないなら、実は相当の時間が節約できるわけです。

製氷用の氷タンクに水を補充するということをやらなければ、それによって私はおそらく毎日1分、夏なら月に30分、節約することができるでしょう。実にわずかな時間ではありますが、使う時間が「減る」ことは間違いありません。代わりに、氷を使うことをすっぱりあきらめるか、他の誰かに(たとえば娘に)やってもらうことが必要になります。

洗濯機のゴミがたまるネットのゴミを捨てるというのは、やめるわけにはいきませんが、将来的に自動で処理してくれる洗濯機が登場する可能性はあります。時間が惜しければ、洗濯機を買い直す必要はありますが、それこそ「時間をお金で買う」ということになるでしょう。

このようなことは「仕事」にもたくさんあります。というよりも仕事においてこそますますあるというのが実情です。

名前がついていなければ、その「仕事」は認識できていないため、その分の時間を短くすることも、減らすことも、人に頼むことも、「買う」こともできません。

上のリストを見て、多くの人は「細かすぎる」と感じるはずです。「細かすぎる」ということは、ふつうの認識はもっと「大ざっぱである」ということです。しかし認識を省いてしまうことによって、時間と効率を犠牲にしていることがよくあります。

初めのころこんなことがあったのです。“ゴミ出し”を夫の担当にしたら「ゴミを出して終わりでゴミ箱に“新しいゴミ袋をセットする”という家事をしていなかった」

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このような問題を回避するには、「新しいゴミ袋をセットする」というタスクを一行追加するのが、いかにも面倒なようで一番の早道なのです。

これにより、作業についての認識がブラッシュアップされ、やりようによってはこれを省くことで、時間を節約できる可能性を検討できるからです。たとえば自動的にゴミ袋をセットしてくれるようなゴミ箱がすでに売られているかもしれません。

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こういうのを好まない、という人はあるでしょう。ただ、時間を節約するには、そのための発想をする必要があります。発想するには、発想の元になるための認識が必要で、その認識が大まかであればあるほど、発想の可能性が摘み取られているという事実には目を向けるべきです。

▼編集後記:




ホームページを作りました。

» Nokiba Web

これまでの私の仕事の経歴といったものをかなりの程度集めてあります。
目新しい情報はむしろないのですが、プロフィールとして用意したものです。
よろしければ見てみてください。


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