私には天気がいい早朝、儀式のように続けている習慣があります。それは「太陽電池エネルギーチャージ」です。
やり方はきわめて簡単!太陽さえ昇り始めれば、誰でも、どこででも、一瞬でできます。
- 早起きする
- 外に出て、朝陽に向かって立つ(川辺やベランダなど、見晴らしの良いところだとさらに◎)
- 目を閉じて、自分があたかも太陽電池になったように、足先から徐々に太陽のエネルギーが体に入ってくるようイメージする
- 頭のてっぺんまで太陽のエネルギーが体に充填された、と感じたら終了
こうやって太陽のエネルギーをチャージすると、不思議と元気がでて、ちょっとした出来事、たとえば道端にきれいなお花が咲いていた、といったことにも幸せな気分になり、周囲の出来事に感謝の気持ちがわいてきて1日前向きに過ごせる上、夜もぐっすり良く眠れるのです。
ここまで読んで、「ホントかよ!?」「ただの思いこみじゃないの?」と思われる方が多いかもしれませんね。
実はこの習慣、単なる自己流イメトレで科学的根拠なんて何もないと私も思っていました。でも最近、この方法が脳科学的にも良いものだったと分かったのです。
先日、私が尊敬する脳科学者、黒川伊保子さんの講演を聴く機会がありました。その講演自体は「早起き」をテーマにしたものではなかったのですが、黒川さんが何気なくお話して下さった雑談に、早起きについてのヒントが隠されていました。
以下、黒川さんのお話を要約してお伝えします。(参考:『しあわせ脳練習帖』 黒川伊保子監修 講談社)
寝起きを司るホルモンは2つあります。メラトニン(通称睡眠ホルモン)と、セロトニン(通称覚醒ホルモン)です。
早朝に網膜が朝陽を感じると、セロトニンが分泌されます。このセロトニンが、元気や充実感の源。ワクワクして、意欲を失わず、しみじみとした穏やかな達成感を生むもととなっています。
また、セロトニンを朝十分に分泌させると、上質で深い睡眠をつかさどるメラトニンが、夜、さらに活性化されるのです。
つまり、「太陽電池エネルギーチャージ」は、メラトニンとセロトニンを十分効果的に分泌させるための儀式だったのです。だから、この儀式の後は一日元気いっぱい、夜はぐっすり眠ることができた、というわけです。
早起きすれば確実に、しかも簡単にできて、科学的効果もあるこの儀式。だまされたと思って試してみてくださいね!
ちなみに黒川さんからお話をいただいた「早寝早起き」の良さについて詳しく載っているのが、先ほどもご紹介したこちらの本。この記事を書くにあたって購入しました。
女性向けのイラストがたくさんで男性の方は手に取りづらいかもしれませんが、脳の仕組みと「しあわせ脳」になるための具体的な行動がとても読みやすく整理されており、ためになります。
9月30日に、「ビジネスパーソンのための朝時間活用法セミナー」(日経BP社主催)に参加してきました。200人収容のホールが申込開始後すぐに満席になってしまったそうです。朝時間活用機運の高まりを、身をもって感じました。早起き人口がどんどん増えそうで嬉しいです!
▼池田千恵:
前向き早起きエバンジェリスト。朝を有効活用してビジネスの基礎体力をつける「Before 9(ビフォア・ナイン) プロジェクト」主宰。