ただし、家計簿と違って「収支」ではなく「支出」のみです。何にどれだけの時間を使ったのかが「見える」のです。
家計簿との類似点はほかにもあります。
それは、定期支出と不定期支出に分けられることです。
定期支出と不定期支出
定期支出とは
電気代や生命保険料のように、一定の頻度で発生する定期的な支出。
不定期支出とは
ふと店頭で目についたコーヒーメーカーを衝動的に買い求めたり、書評ブログで紹介されていた書籍を注文したり、といった頻度の決まっていない支出。
タスクシュートでも、毎日や毎週などの定期的に繰り返すリピートタスク(=ルーチン)と一回限りの、非リピートタスク(あるいはワンタイムタスク、単発タスク)に分けられるでしょう。
家計簿において、お金の見通しをクリアにしたければ、不測の事態を引き起こしうる支出を減らすことです。
不定期支出を減らし、定期支出の割合を増やしていく、ということです。
コーヒーメーカーや書籍は、定期支出にはなりえませんが、数ヶ月なり1年なりの単位でふり返ってみると、平均してどれぐらいの頻度で買うのか(買い換えるのか)という目安が見えてくるでしょう。
期間を長くすればするほど、この目安は安定してきます。
ブレが少なくなるのです。
生活環境が大きく変わらない限りは、この目安はかなり信頼のおける指標になるでしょう。
そうなると、支出のほとんどは限りなく定期支出に近づくことになります。
定期支出=先手を打てるタスク
タスクシュートにも同じことがいえます。
毎日さまざまな仕事が次から次へと押し寄せてくるように感じられたとしても、それら一つひとつ、つぶさに記録にとり、ある程度の期間にわたってふり返ってみると、そこに一定のパターンが見て取れるようになるのです。
もちろん、まったくのランダムなタスクもあるでしょう。
それでも、大半のタスクは何らかの規則性をもって繰り返されているので、そこさえ押さえられれば、先手を打つことができます。
例えば、TaskChuteは、(repeats)によって明日以降に自動的にタスクが生成されますが、まさにこれは先手を打っていることになるわけです。