いつでも「つながっている」今だからこそ、ネットで早起き宣言が効く
「早起きって、なんて孤独な一人タスクなんだろう」
早起きに挑戦しながらも、なかなか起きられなかった昔の私は、いつも目覚まし時計を止めるたびに、思っていました。
目覚まし時計をセットして寝る。朝、目覚ましが鳴ったら止める。そこから二度寝に入るか、眠い目をこすりつつ起き上がるかは自分の意志次第。別に自分が早起きできなくても、そのことで他人に迷惑がかかるわけでもない。自分が「まあいいや」と思ったら、それまで。本当に、地味で孤独な作業ですよね。
でも、今は「地味なタスク」である早起きを、ひとつのイベントとして共有できる空間があります。それがネットです。
例えばブログに「明日から○時に起きます!」と宣言してみる。
朝4時にTwitterで「おはようございます!」とつぶやいてみる。
それだけで、早起きしやすくなりますし、早起きが楽しくなってきます。
「自分との約束」を他人の目にさらすと、違う世界が見えてくる
どうしてネットで宣言すると早起きできるのか。理由は2つあります。
- 適度なプレッシャーを自分に課し、クリアすることで、ドーパミンが分泌される
- 早起き仲間の緩い連帯感がここちよく、孤独を感じさせない
よく「脳」関係の本に書いてあるのでご存知かと思いますが、快感を生み出す脳内物質であるドーパミンは、自分で設定した、「ちょっと無理かな」という課題をクリアしたときに分泌されるそうです。
とはいえ、自分と一人で向き合い、「無理めの約束」をするということは、実はすごく大変なこと。そんな鉄の意志を持っている人はそもそも、寝坊したりはしませんよね。
だから、あえて、自分との約束を他人の目にさらしてしまうんです。
すると、ブログやTwitterでコメントをもらえるようになりますし、たとえコメントがないにしても、必ず、自分だけでない誰かがその宣言を見てくれています。活動を続けていくうちに、徐々に同じ「早起き」の目標を持った人と、ゆるーくつながることができるのです。
実はこれは何も早起きに限らず、いろいろな場面で使える気軽な目標達成法です。私は飲食が趣味でワインエキスパート、チーズプロフェッショナル、きき酒師、酒匠(きき酒師の上位資格)などの肩書きを持っていますが、実はこうやってたくさんの資格を取れたのも勉強の記録を淡々とブログに記述していたお陰です。
「自分の成長の記録を見てください!」的なブログは、相手にメリットを与えていないから人気ブログにはならない、とよく言われますよね。でも、別に人気ブログを目指すだけが、ブログを作る目的ではありません。成長の記録を淡々と、人目につく状態にしていく。それだけで、自分を毎日バージョンアップさせることは十分可能。そういう目的なら、「自分の成長の記録を見て!」というブログも大いに結構です。
個人の地味な活動を、他人と共有するツールであるネット。徹底的に利用して、一緒にどんどん目標をかなえていきましょう!!
今年のホノルルマラソンに出場すべく、淡々とブログに走行距離と消費カロリーを記録しています(「2009年ホノルルマラソンを目指して!」)。レコーディングダイエットのマラソン版みたいなところでしょうか。始めたばかりのころは3キロも走ればクタクタだったのに、気づけば10キロくらいなら楽に走れるように!
「成長を淡々と記録するブログ」の威力はすさまじいのでおすすめですよ!
▼池田千恵:
前向き早起きエバンジェリスト。朝を有効活用してビジネスの基礎体力をつける「Before 9(ビフォア・ナイン) プロジェクト」主宰。