自分にぴったりのワードローブづくりに欠かせない3つのコツ

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photo credit: MAZZALIARMADI.IT via photopin cc

前回は理想のクローゼットと収納の基本をお伝えしました。

» クローゼット収納にまつわる5つの悩みとのその解消法


今回は現状を確認しながら理想のクローゼットに近づけていきましょう。

前回ご紹介した5つの悩みのうち、3、4、5は、「収納」の問題。

  1. 「量」の問題:
    捨てられない、入りきらない、持っている服が把握できていない、つめ込み過ぎでしわくちゃ、など
     
  2. 「中身」の問題:
    似たような服が多い、コーディネートしづらい、着ない服がたくさんある、など
     
  3. 「使いやすさ」の問題:
    収納場所が分散している、出し入れが面倒、探しにくい、など
     
  4. どうすればいいかわからない:
    「一度着ただけでは洗わない服」、「すぐにしまいたくない服」などが出しっぱなし、など
     
  5. 面倒、続かない:
    たたんでいない服が椅子に山積み、カーテンレールに衣類が吊るされている、など
     

こちらは前回のポイントに沿って次のような流れで確認・改造していきましょう。


さて、この時しばしば直面するお悩みが、

  1. 量=「スペースは決まったけど、服が多すぎて収まらない!」と、
  2. 中身=「結局いつも同じ服を着てない?コーディネートがいまいち・・・。」

ではないでしょうか。

そう、クローゼットで一番難しいのは、「収納」ではなく、「量の管理」と「ワードローブづくり」。

逆に言えば、この二つを解決できれば、クローゼットはクリアしたも同然なのです。

そのために大切なのは、下記の3つ。

  1. 手持ちの衣類を確認する
  2. シチュエーションチェック
  3. 自分スタイルを持つ

それぞれ見ていきましょう。

1.手持ちの衣類を確認する

やはり最初は現状確認から。クローゼットの中身を全て出し、アイテム別にわけてみましょう。手持ち服を一度に確認できる状態にすると、とてもたくさんの気づきがあるのです。

思ったより量が多い

一度に並べてみると 「私こんなに持ってたの?」と驚くお客様は多いです(笑)。着ていない服や、状態の悪い服もたくさん出てきませんか?

「数はあるのにコーディネートがうまくいっていない」ことを、肌で感じておきましょう。

偏りがある

「白Tシャツばかりこんなに?」や「並べると似たような色ばかり」など、アイテムの種類や色が偏っていませんか? ウィンドーショッピングでついつい目がいく「自分の買い癖」をここで確認し、次に買い物をする時の気づきや学びにつなげましょう。

コーディネートがうまくいかないのは、同じような服しかないからかもしれません。細部の違いにこだわった5枚の黒いセーターも、もしかして人から見たら1枚にしてか見えていないかも(笑)?

多すぎるアイテムや色を減らして、足りないアイテムのスペースを空けてみてください。

着ない服がある

手にとってはみるものの、結局は着ない服。それらには「着ない理由」があります。「高かったし、まだ綺麗だし・・・・」と自分をごまかさずに、着ない理由を考えてみましょう。

着心地が悪かったり、顔色がくすんで見えるならこれからも着ないでしょう。コーディネートがしづらいなら、コーディネートできるアイテムを買うことで復活のチャンスがあるかも。「着ない理由」がはっきりすれば、その服をどうすればいいかがわかります。

そして「今後も着ない」とわかった服は、勇気をもって手放すことが大切。クローゼットを開ける度に「失敗した買い物」が目の前にぶら下がっているとストレスになります。

次の買い物で「同じ失敗を繰り返さない」ことこそが、理想のワードローブづくりへの道です。

2.シチュエーションチェック

私達の暮らしには様々なシチュエーションがあります。

同じ「ビジネス」でも、人に会う日と会わない日、「カジュアル」でも、部屋でのんびり過ごす日とお洒落をして人に会いにいく日では、選ぶ服は変わります。

そこでお薦めしたいのは、自分の暮らしにおけるシチュエーションやその「割合」と、ワードローブが合っているかどうかのチェックです。「週5日はスーツの生活なのにワ―ドローブの8割はパーカーやデニムなどのカジュアル服」では、着る服に困るのも無理はありません。

3.自分スタイルを持つ

あなたには「こんな女性(男性)になりたい、見られたい」というイメージはありますか? 自分の手持ち服を見直す時や新しい服を買う時は、先に「自分スタイル」を明確にしましょう。

イメージを持たずにお店にいくと全ての服が素敵に見えてしまって衝動買いの危険性が。

「自分スタイル」と照らし合わせることで、コーディネートしやすい統一感のあるワードローブが作れます。

「使える10枚」は「使えない100枚」にも勝る。数の問題ではないことがわかると、自然に衣類の量も抑えられるようになります。

もちろん、自分スタイルは一朝一夕に見つかるものではありません。ファッション雑誌を見てイメージを膨らませたり、周囲に褒められた服を分析したり、時には失敗もしながら、少しずつ見つけていきましょう。

最近ではファッションのプロの書いた本や、パーソナルカラーやパーソナルスタイルをアドバイスしてくれるサービスも増えています。楽しみながら「自分スタイル」を探しましょう。

クローゼット改造のポイントは、「いかにたくさん収納するか」から、「何を収納するか」に発想を転換。

お洒落スイッチの入るクローゼットを、楽しみながら手に入れて下さい。

▼橋口真樹子:

家庭から幸せの輪を広げるお片づけカウンセラー。自宅セミナーでは我が家のリアルな収納を公開、お片づけに悩むお宅のカウンセリングでは「片づかない理由」をスッキリ解決。日本プロフェッショナルオーガナイザー協会(JAPO)主催の「お片づけのプロ養成講座」講師も務める。



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