クローゼット収納にまつわる5つの悩みとのその解消法

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photo credit: normanack via photopin cc

今回はクローゼット収納について。

家族持ちでも1人暮らしでも、衣類の収納は誰もが日々直面しているテーマではないでしょうか。

衣類収納はとってもシンプル

洋服が多ければ多いほど悩みの深いクローゼットですが、本来、衣類の収納はとってもシンプル。

くらいしか選択肢はないのです。

「どれをたたんでどれを吊るすか」を決め、それぞれを「どこに収めるか」を決める。あとは必要な引出しやハンガーを入手して実行し、日々の暮らしでは「元に戻す」を続けるだけです。

にもかかわらず、多くの人が悩む衣類。悩みの内容は様々です。

  1. 「量」の問題:
    捨てられない、入りきらない、持っている服が把握できていない、つめ込み過ぎでしわくちゃ、など
     
  2. 「中身」の問題:
    似たような服が多い、コーディネートしづらい、着ない服がたくさんある、など
     
  3. 「使いやすさ」の問題:
    収納場所が分散している、出し入れが面倒、探しにくい、など
     
  4. どうすればいいかわからない:
    「一度着ただけでは洗わない服」、「すぐにしまいたくない服」などが出しっぱなし、など
     
  5. 面倒、続かない:
    たたんでいない服が椅子に山積み、カーテンレールに衣類が吊るされている、など
     


クローゼットのゴールイメージは、「マイ・セレクトショップ」

まず考えたいのは「理想的なクローゼット」について。私は、「マイ・セレクトショップ」を作るつもりで、とお伝えしています。

具体的には、

お店に並んだ洋服がどれも素敵に見えるのと同じように、自分のクローゼットを「開けると嬉しくなる空間」にするということです。

クローゼット改造の大きなメリット

そのようなクローゼットには、単に「使いやすくなる」という以上に大きなメリットがたくさんあります。

など。

・・・クローゼットははちきれんばかりなのに、明日着ていく服がない・・・。

ぜひこの状態から抜け出して、お洒落を楽しめるクローゼットを手に入れましょう。

クローゼット収納の基本

クローゼット改造に取りかかる前に、まずはクローゼット収納の基本から。

●吊るすかたたむか

Tシャツやセーター・ニットなどの「編んだ素材」は、吊るすと肩がのびるため、たたんで収納します。

アウターやジャケット、シャツやブラウス、スカートやパンツ(デニムを除く)などの「織った素材」はシワになりやすいため、吊るして収納した方が綺麗な状態を保てます。

最近ではどのアイテムにも編んだものも織った物もありますし、優秀なハンガーのおかげで編んだものでものびずに吊るせたりします。

上記の基本を踏まえながら「吊るす・たたむ」を試して下さい。

●吊るす場合

ハンガーはなるべく同じ物でそろえましょう。見た目が綺麗な上にカーブがそろうため無駄なスペースをとりません。クローゼットを開けた時の立ち位置から「前」が見えるように吊るすと選びやすいです。

ビジネス用・カジュアル用など、用途に合わせて同じ場所にまとめたり、長さをそろえて吊るしたりすると選ぶ手間もラクになり、下部の空間も上手に活かせます。

こだわりたいのはハンガーの幅と厚みです。多少お金と手間がかかっても、自分の肩幅に合ったサイズを用意。コートやジャケットは肩のラインが命ですから厚めのハンガーを選びましょう。

●たたむ場合

たたんで引出しに収納する場合は、全ての衣類が見渡せるよう「立てて収納」すると便利です。

ポイントになるのは引出しの深さ。浅すぎると立てて収納できなくなりますし、深すぎると上部に空間が出来てしまうため、立てて収めた衣類の上に他の衣類を積み重ねてしまいます。

そのためにも下着や靴下、トップスやボトムスなど、「アイテムに合わせて引出しの深さを変える」ことが大切。「何段引出し」という一体型のタイプは通常深さも一律なので、割安ではありますがお薦めしません。

たたみ方に関してはプロの間でも異なる方法が提案されていて、絶対の正解というものはありません。よっぽど収納好きなタイプでなければたたみ方の癖はなかなか変えられないため、まずは引出しの深さに合わせて自分に続く方法でたたむ、を心がけてみましょう。

●オフシーズンの衣類

衣替えの手間が一番かからないという意味では、オフ服もオン服と同じように収納し、吊るす場所を替えるだけ・引出しを入れ替えるだけ、が理想的でしょう。

それができるかどうかはクローゼットの広さによっても異なりますが、オフ服の収納場所が別の場所になっても、同じたたみ方で収納すれば中身をそっくり入れ替えるだけでラクです。

必要に応じて防湿剤や防虫剤も忘れずに。防虫剤は異なるタイプを一緒に使わないようにしましょう。

ちなみにクリーニングに出した衣類は、クリー二ング時の袋をかけたままにしておくと溶剤がこもってシミの原因になることがあります。袋をはずして1日程度空気にあて、ホコリが気になる場合は100円ショップ等で売られている不織布のカバーをかけてクローゼットにおさめましょう。

●一時掛けコーナー

クローゼット近くに用意できると非常に便利なのが「一時掛けコーナー」です。

明日着る予定の服や今日着た服などを、クローゼットにしまう前に吊るす場所。下にかごなどを置けば、部屋着や一度着ただけでは洗わない服もたたんで収納できます。

クリーニングに出す衣類を入れた袋を吊るしたり、来客時のコートをかけるなど、多機能に使って「部屋のあちこちにかけっぱなしの衣類の問題」も解消しましょう。

いかがでしょうか。

次回は「クローゼットの現状確認」についてお伝えします。

▼橋口真樹子:

家庭から幸せの輪を広げるお片づけカウンセラー。自宅セミナーでは我が家のリアルな収納を公開、お片づけに悩むお宅のカウンセリングでは「片づかない理由」をスッキリ解決。日本プロフェッショナルオーガナイザー協会(JAPO)主催の「お片づけのプロ養成講座」講師も務める。



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